2024年5月20日発売
奇智彦が摂政になって間もなく。東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守が三〇〇〇の兵を率いて王都を取り囲む。太刀守は、娘を奇智彦の妻にすると取り決め、姫を残して去ってしまう。「自分の手足となる軍隊」を切実に求める奇智彦だが、先立つカネがない。そんなとき、奇智彦の許嫁となった“白い妖巫”-愛蚕姫が、妖しく囁く。「殿下。借財にもコツというものがあるのですよ」-銃口は火を噴き、自動車は公路を逆走し、熊相撲の笛は闇夜をきりさく。黎明の王国に、新たな謀反の風が吹く!
大人のモラトリアム“最終巻”。 「ごめんーーちょっと、考えさせて」二度目の告白をした、あの日からしばらく。冬は未だに糸と連絡が取れておらず、落ち着きのない日々を過ごしていた。 通知が来るたびに、もしかしてと思ってスマホを見ては、落ち込む。そんな不毛を繰り返していると、突然糸からメッセージが届いた。『このたび私、皆瀬糸主宰リアル謎解きゲーム「糸ちゃんの挑戦状」を開催いたします。』謎を解いていくうちに、明かされる糸の真意。そして冬は、今まで見つめてこなかった、本当の“皆瀬糸”と向き合うことになるーー。社会から逃げ続けた二人の物語、ここに完結。
佐藤さんとドキドキおうち勉強会、開催!? 「フォロワーの皆さんも、週末は素敵な庭園でゆったりとしたひと時を過ごしてみませんか? #ヒメのカフェログ」 そんな姫茴さんの投稿をきっかけに「cafe tutuji」が突然の大バズり! おまけに押尾君の父である押尾清左衛門まで「絶品パンケーキを焼くコワモテマッチョ」としてバズっていた。 おかげさまで「cafe tutuji」は連日大繁盛。押尾君にとっては嬉しい悲鳴だったが……しかし。 「--颯太君、学年末テストの勉強してる?」 そんな佐藤さんの一言が、押尾君を凍らせる。 「……やだなぁこはるさん! もちろんしてるに決まってるじゃん!」 焦りで大ウソを吐いた押尾君に、純真な目で佐藤さんが告げたのはーー 「せっかくだし明日は私の家で勉強会をしない!?」 押尾君は佐藤さんとのドキドキおうち勉強会を、そして学年末テストを切り抜けることができるのか? ていうか押尾君、もうすぐ三年生だけどちゃんと進路のこと考えてる? 糖度120%の甘々青春ラブコメ、イチャラブ偏差値も120オーバー!?
明日話すべき話題も、今週買うべき洋服も、全部スマホ(トレンド)が教えてくれる。何者かになってみたいーそんな願いを持つ間もないほどこの世界は忙しい。活動休止中のイラストレーター“海月ヨル”、歌で見返したい元・アイドル“橘ののか”、自称・最強VTuber“竜ヶ崎ノクス”、推しを支えたい謎の作曲家“木村ちゃん”。世界から少しだけはみ出した少女たちは匿名アーティスト“JELEE”を結成する。自分じゃない“私たち”ならー輝けるかもしれない。TVアニメ『夜のクラゲは泳げない』のノベライズ、第一弾!
目立つ左頬の痣のせいで、顔を隠して生きている王女ファウナ。彼女は海神に身も心も捧げる聖王女とは名ばかりの、いてもいなくてもいい存在になっていた。そんなある日、ファウナは母から死んでくれと言われ、彼女の望み通り、海に身を投げた。もう、生きている意味なんてないと思ったから…。ところが、なぜか海神に助けられ、海底で彼と暮らすことに!しかも、ことあるごとに彼から口づけられて!?すべてを諦めていた死に損ない王女と海神の純愛ラブファンタジー。
大学生・叶のもとに転がり込んできた正体不明の少女。そのただならぬ気配に、身の危険まで感じる叶。だが相対した彼女から漏れ出たのは、悲痛で、弱々しい叫びだった。「独りは…いや、です。一緒に、いて」。叶は少女を「赤瀬奈紺」と名付けて迎え入れることにした。孤独を恐れる少女は、叶の隣に孤独のない居場所を見出そうとするのだが…?“GCN文庫短い小説大賞”受賞。
鬼畜エロゲー世界の敵勢力モブに転生してしまった……。過酷な運命と異常性癖ヒロインたちに抗い生き抜くために「覚悟」をキメろ!