2024年7月10日発売
晴れて恋人同士となった二人。 そして選ばれなかったわたし。 頭をからっぽにしなきゃ耐えられなくて、走っていれば気が紛れると思った。でも何をやっても駄目だ。 わたしはただ、振られただけーーううん、夢から覚めただけ。いつまでもぎくしゃくとしたままではいかない。泣いてばかりで、立ち直るにはもうちょっと時間がかかりそうだけど。 ああっもうっ、二人とも、本当にムカつくっ! バカっ! ……それでも、やっぱり大切な幼馴染なんだもん。 そんな自分たちの関係に戸惑いつつ、最低最悪だった夏が終わって、文化祭の準備に追われる秋が訪れた。
ーー我々は、「神々」である。 ある日、世界は神々に支配された。彼らは人問に加護を与える代わりに、神々の力を宿した鎧『神鎧』を纏い、邪神と戦うことを求める。 神々の僕として選ばれた青年・新島荒士は、邪神と戦うために神鎧の使い方を学ぶべく富士アカデミーヘ入学する。 この富士アカデミーで学ぶ候補生は彼以外女性ばかりで、荒士は肩身が狭い生活を強いられることに不安な気持ちを抱く。 だが、そんな些細な不安を抱く日常は、邪神側の戦士である背神兵の襲撃によって突如として打ち砕かれーー。 これは、神々と共存を強いられた青年たちの戦と進化の物語である。
ーーでも勝利が常に、幸せな結果になるとは限らない。 神々の加護を受けた世界を守る者、新島荒士。邪神の力を借りて神々の支配に抗う者、古都鷲丞。 神々と邪神、そして荒士と鷲丞ーー双方の対立は解けることなく、戦いは激化していく。戦いの因縁は周囲をも巻き込み、彼らの大切な人へ魔の手が伸びる。 心を力とする鎧を身に纏い、心を刃とする武器を手にし、己の全てを賭け次元狭界ーー最終決戦の地へと向かうふたり。 その戦いの先に待つのは、人類の救済なのか。それともただの虚空なのか。 これは、神々と共存を強いられた青年たちの命と正義の物語である。
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも……私の中に戻ってくるか」 素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く〈レプリカ〉である私の心は、もう決まっていて。 そして、やって来たクリスマスの日。 観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。 なんにも後悔はない、そのはずだったんだけどーー。 冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。 レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
馬車が銀河を駆けている。馬車を模した宇宙船に乗っているのは、科学者のリドリーと、相棒の内気な用心棒、ワタリ。 環境汚染で住めなくなった地球に代わる安住の星を目指して馬車を走らせるも、二人が訪れるのはいつも風変わりな星ばかり。可愛いうさぎや、ねこや、あざらしのあかちゃんと戯れられる星、自分の望む見た目になれる星に、ほっかほかの温泉が湧く星……あれ、なんだか快適そう? でもそう上手くはいかないのが銀河の厳しいところ。 「次こそ住める星だといいな」二人は今日も、広い宇宙を旅している。 明の星 星の星 子の星 獣の星 脂の星 誘の星 罪の星 奴の星 誤の星 湯の星 待の星 白の星 勲の星 無の星 懐の星 書の星
Q:スライムやエルフに襲われて死亡しても保険金が下りるんですか? A:あらゆる魔族の襲撃に対応しております。ぜひ弊社の異世界生命保険にご加入を! 日々の激務に耐えかね電車に飛び込んだ元保険営業マンの社畜・日笠月(ひがさ るん)。死後、神の命令で「天寿を全うし、魂の減価償却」をするようにと異世界へと転移させられた彼は、同じくこの世界へ飛ばされたアクション好きJK・霜月冬那(しもつき とうな)とともに、保険会社を設立すると決める。 それは、魔族討伐中に死亡した人の遺族に何の保障も残せない異世界の悲しい実態を知ったからだ。 「保険はオワコンなんて、強者の論理だよ。悲しさも貧しさも、保険がぶっ飛ばすんだ」 かつての情熱を取り戻したルンは慣れないモンスター討伐をしたり、ゴブリンに借金したり、悪徳貴族を金融知識でだまくらかしたりしたり……保険と金融知識を武器に異世界で成り上がっていく! 急なモンスターの襲撃にお悩みになるかもしれない、異世界転生予定のある皆様へ贈る、異世界生命保険の創業秘話はじまりはじまり〜!
芸能・芸術の道を志す学生が集う朱門塚女学院。一年を締めくくる学園祭『初花祭』に向けて作品制作を進めようとする夜風たちだったが、棗のもとにアイデアが降りてこず、難航していた。そこには夜風との出会いから生じた、「変化」があってーー。 一方、夜風の双子の姉・花菱風音から不穏なアプローチが。棗がその先に行きついた「感情」とは……? ふつうを覚えた女装男子と、ふつうを知った天才女子の青春グラフィティ第2弾。
実は俺らの世界は、密かに滅んでる真っ最中らしい。上野の不忍池に潜む異形、エッフェル塔に張りつく巨大カタツムリ、どう見ても美少女な魔王……。 そんな正体も数すら不明のオカルトチックなナニカーー“終末”によって。 けど世界の裏では、それに中指立てて闘ってる少年少女がいたんだ。 「あはっ☆ 最強美少女ひかり様の前で神様ごときが頭が高いのだわ!」 「加減してください隊長、パリ市街が吹っ飛びます! 運が良ければ!」 終末を停止でもなく、根絶もできず、ただ停滞させるだけ。 それでも彼らは銃を取る。 なぜって? 彼らにとってはこれが日常茶飯事で、毎日がお祭りで、アオハルそのものだから! 元マフィアの下働きで『普通』に憧れてた俺だけど。ここなら楽しい学園生活ってのが始まりそうじゃないか?
俺の彼女を奪った憎きイケメン美少女・水嶋静乃。「お試しで付き合う一か月で私を好きにさせる」勝負の期日は着々と迫っていた。 水族館にメイドカフェに、またも静乃に連れまわされる毎日。相変わらず飄々としてるけど……なんで時々そんな真剣な顔をするんだよ? それに元カノ・江奈ちゃんも、最近やたらと距離が近いような……? お前らいったい、何を考えているんだ! イケメン美少女がグイグイ来る“理由”が明かされる第2巻!
六花戦争を勝ち抜いたノアたちだったが、激闘を通じて逸夜の強すぎる能力が夜ノ郷に知れ渡ることになった。強力な夜煌刀を求めるのは争いを好むナイトログの本能。必然、逸夜もその身を狙われることになる。 そんなタイミングで彼の前に現れたのは、六花戦争の参加者だった少女・苦条ナナ。逸夜を「兄さん」と呼び慕う彼女は、彼らに夜ノ郷で開催されるイベント「神託戦争」への参加をもちかける。当然、怪しすぎる提案を拒否するが、時を同じくして「夜煌刀狩り」を名乗る何者かにノアのメイド・カルネやかつての敵・ミヤの夜煌刀が攫われるという事件が発生。神託戦争の主催組織「神殿」がその犯人だと聞かされた逸夜とノアは、仲間を救出すべく夜ノ郷に乗り込むのだったーー。
★★電子特別版も配信中★★ 元カノの高神柚香ーーユズの襲来による一連の騒動は、桐原との密会を減らす決断をしたりと爪痕を残してひとまずの終わりを見た……ものの、だが落ち着いたかと思ったところになぜかユズが桐原の家に居候することとなって、まだまだ心配事は絶えないらしい。 そんなある日、学校中で持ち切りとなっている噂を耳にする。 『先生と付き合っている生徒がいるらしい』 噂を気に留めながらも迎えた修学旅行では、先生と生徒として適切な距離を保ちつつも、今しかできない二人だけの思い出を重ねていく。だが初日の夜に桐原がトラブルに巻き込まれて……。 バレたら終わる、秘密で間違いばかりな俺たちの関係の行く先はーー。
騎士クラブの一件が解決し、一安心したのもつかの間。OLの前世を持つ貧乏貴族の長女“ペイシェンス”は錬金術クラブで発明を考えたり、植物学の課題をこなすことで大忙しだった。刺繍に古典、外交学と授業も難しくなる中、キース王子に古典を教える勉強会を開くことになってもう大変。しかも発明した湯たんぽや自転車、アイスクリームメーカーが公爵の目にとまり…?青葉祭への準備にも大忙し!ダンスパーティーでは婚約の打診まで!?充実“しすぎて”いるペイシェンスの異世界青春ストーリー、第4弾!
ぼくは、レン・ブルーベル。神様が異世界に転生させてくれて、新しい家族に囲まれているんだ。せっかく神様が、もう一度チャンスをくれたんだもの。剣のお稽古をがんばったり、ひとりでお着替えに挑戦したり、強くなるために特訓中でしゅ!だって、ぼくの使命は「神様が作った子たちとお友達になること」だからね。がんばらなくっちゃ。そんなぼくがやってきたのは、海の街ブルーパドル。白いおうちとエメラルドグリーンの海がきれーな街!そこで、人魚さんや聖獣さんに出会って、ぼくがクラーケンを○○しちゃうー!?剣と魔法の世界で、今度もたくさんお友達を作りましゅ!