2024年8月発売
竜族の第三王子の番に選ばれ、非業の死を遂げた前世から二百五十年。アデリエーヌは生まれ変わった今度こそは、番の運命から逃れようと奔走していた。しかし、自身の記憶に齟齬があることを知ったアデリエーヌは、危険な過去視の術を使い、隠された真相を探りはじめ……。 「どうしてこの姿で転生したのか、やっと謎が解けた」 第三王子の犠牲と願い、王太子の策略、そして悲劇的なすれちがいの恋。全ての真実が明らかになる時、アデリエーヌが選んだ道はーー。
その家には約束事がある。それは“決して一人で入ってはいけない”ということーー。 大学生の冬馬が夏休みに実家に帰省すると、父親から民俗学を学ぶ学生・雪穂のフィールドワークのためにある場所への案内役を頼まれる。そこは例の約束事がある家だった。目的地に向かう道中、雪穂は不思議な話をする。曰く、例の家には必ず誰か一人が囚われて、次の人が来ない限り永遠に出られなくなってしまう、というもので……。 --これは、家にまつわるひと夏の物語。 一章 夏の自殺 二章 秋の冒険 閑話 僕と白乃のなれそめの話 三章 冬の思い出 閑話 僕と白乃のなれそめの話2 四章 雨の変転 五章 春の逡巡 六章 誰そ彼 七章 彼は誰
5000万円の資金援助の条件は、老舗旅館〈彩景館〉の一人娘・夏希が女将になって、支援者の御曹司・遼介と結婚すること!? 急逝した父が遺した滅茶苦茶な契約のため、かつての夢を取り戻すため、夏希は契約結婚に踏みきるがーー。 料理人探しやお客さまトラブルなどなど、慣れない女将業は日々問題だらけ! おまけに夫は完璧主義の採点魔!? 借金を返済したら離婚すると誓った夏希だけど……? 契約夫婦のおもてなしロマンス開幕!
容姿にも才能にも恵まれなかった前世の鬱屈を抱えたまま異世界に転生したイリーゼは、その想いを糧に努力を続け、公爵家の嫡男・エドワードとの結婚という望んだ人生を手にしたはずだった。しかし、それは一夜にしてひっくり返される。なんと理不尽な理由で夫に「婚姻無効」を言い渡されたのだ。あまりのことに、彼女はエドワードに復讐を誓う。そのためにまず伯爵・ロベルトを巻き込むことにし、エドワードの子を妊娠している可能性に賭けて、その子の父親になってくれと頼んだ。元々、エドワードに屈折した思いを持っていたロベルトはイリーゼに協力してくれたばかりか、ちょっと心配性のとても優しい夫になって……!?
王家の陰謀により処刑されてしまった元聖女。目を覚ますと、前世の記憶を持ったまま転生していた! 前世ですべてを失ったオリヴィアは、第二の人生は自由気ままに生きていこうと、辺境の森で薬師としてひっそり暮らすことに。前世の知識を活かしながら平穏無事な日常を満喫していたある日、突然、美貌の騎士がやってくる。何やら奇跡の力があると騙る聖女とともに、騎士団に随伴してくれる本物のすご腕薬師を求めているらしい。そのあまりにも厄介な依頼に、即座に断るオリヴィアだが、とある理由から騎士団と一緒に行動することになってしまいーー!? チートすぎる薬師の爽快ハートフルストーリー、いよいよ開幕!
ひょんなことから国王の五番目の妃として選ばれた弱小貴族令嬢のアクア。 自分を虐げてきた家族は甘い汁を吸おうと喜んでいるけれど、アクアにはとある初恋相手がいた。でも政略結婚ならば仕方ないと、気持ちを切り替え て国王・シエルのもとに向かうと「お前を愛することはない」とはっきり言 われて!? あなたがそのつもりなら、全然OK! 私はお飾り側妃としてのんびり生活をしますと啖呵を切り、王宮で生活を始めたのだけど、実はアク アを側妃に推したのが彼女の初恋相手でーー!? 実は腹黒な初恋相手、実は脳筋な国王陛下。ギャップありまくりの王宮内でアクアは国王の寵愛を争う 令嬢たちに巻き込まれていき……
『未来のお飾り王妃』に推挙され、いわゆる『推し』である騎士マルコが専属の護衛になることを見返りに引き受けたクロエ。彼女の努力の結果、次代の王・アレクセイは立ち直り、互いに信頼を築くことが出来た。しかし彼を不貞に走らせた側室候補セリーナが、今度は別の男との不貞に走る。クロエの実家でも妹が問題を引き起こし、更にはクロエの行動で権益を独占できなくなった貴族たちが彼女を追い落とそうとする。屈せず戦い続けるクロエを幸せにするため、アレクセイが、そして誰よりクロエの近くで支え続けたマルコが選んだ道は……
社交界の悪女、セイナ・イゾルデ。次期王太子妃の立場を笠に着て横暴な振る舞いをしていた彼女は、王太子と懇意にしていた子爵令嬢を虐げたとして婚約破棄され、自ら命を絶ったという。だがその後、一通の告発文が届く。『セイナ・イゾルデは殺された』--と。調査を任じられた宰相の娘アリアが関係者に話を聞いて回ると、浮かび上がったのはセイナの意外な素顔だった。周囲の人々に利用され、搾取され、悪女の仮面をかぶって本当の自分を殺し続けていたセイナ。彼女はなぜ死ななければならなかったのか? そして告発文を送ったのは誰なのか? アリアが真相を探るうちに、事態は最悪の方向へ転がっていき……!?
家族の中で一人だけ地味だと蔑まれてきたマーガレッタ。婚約破棄され元いた国から追放されてしまったけれど、頼りがいのある神様たちや、身を寄せた国レッセルバーグの人々に助けてもらい、幸せに暮らしていた。そんなある日、ひょんなことからヘーラクレールという国で神獣が助けを求めていることを知る。神獣を助けにヘーラクレールへ向かったマーガレッタが見たのは、あまりに身勝手でプライドが高いだけの王族だった。神獣を助け回復を側で見守るマーガレッタだったが、ヘーラクレールの王族たちが何度も邪魔してきてーー!? チート級薬師令嬢の痛快サクセスストーリー、待望の続編!
人々から「悪徳女帝」と恐れられつつも、自らの死によって腐敗した帝国を滅ぼし、世界に平和をもたらしたラウラリス・エルダヌス。神の計らいによって、三百年後の帝国に少女の外見で転生した彼女は、平和になった世で気ままな旅を続けていた。そんな中、ラウラリスはとある街で凄腕の暗殺者による連続殺人事件が起きているという噂を聞きつけ、調査へ乗り出す。その途中、目的を同一にするハンターのアイルに声をかけられて協力関係を結ぶことに。そうして事件を追っていたラウラリスは、暗殺集団と戦うと共に、かつての女帝時代の部下と全く同じ二つ名を持つ人間の存在を知り……
後宮の梨壺に引き籠もり、『源氏物語』と『紫式部日記』の執筆に悩む紫式部のもとに、『枕草子』執筆以後、行方が定かでなかった清少納言が現れる。 皇后定子は崩御し、時の権勢は藤原道長が握っていたが、帝の寵愛を巡る政争は未だ絶えてはいなかった。 火定入滅の焼身体入れ替え、罠の張られた明法勘文、御匣殿の怪死事件……。 後世に遺されなかったふたりの密会と謎解きは、男たちの政(まつりごと)の影に隠された真実を解き明かしてゆくーー! 「紫式部と清少納言で平安王朝女流作家ミステリをやりましょう!」と企画を持ちかけられて、「史実で出会ってないが……じゃあ後世に語れないくらい人聞きの悪い事件だったことにしよう」となり、あれよあれよという間に取り返しのつかないことに。イメージとしてはなろう発書籍化ベストセラー作家の紫式部 VS.pixivトップランカー清少納言による同人女の感情です。……いえ切り口が斬新なだけで真面目な歴史ミステリですよ! かつて世の中を変えた作家とこれから変える作家、歴史を書き換える二人の才女が陰謀渦巻く平安京で時に火花を散らし、時に手をたずさえて事件に立ち向かう! ーーーー作者より
犯罪計画書と化した〈解答編のない推理小説〉が解き放つーー虚構の密室x現実の密室! 〈マリア&漣〉シリーズの市川憂人が新たに繰り出すのは、本格ミステリの不可能犯罪が再現される世界! 虚実絡まる密室殺人の謎に挑む、学園本格ミステリ! 私立北神薙高校に通うミステリ好きの少年・本仮屋詠太は、校内で謎の本ーーーー『牢獄学舎の殺人』を見つける。 ある高校の音楽室/美術室/プールで発生する三連続密室殺人を描くその本格ミステリは、〈読者への挑戦状〉で締めくくられ解答編が存在していなかった……。 読み終えた彼の前に、謎の少女が現れて告げる。 「私は杠来流伽。溝呂木案件調査機構ーー『未完図書委員会』の司書よ」 彼が手にした本は、〈読者への挑戦状〉を解いた者が完全犯罪の手引書として使用できる「未完図書」の一冊だった! 詠太と来流伽は『牢獄学舎の殺人』が現実に再現されることを未然に防ごうとするが、やがて校内で本物の密室殺人が発生。 ふたりは虚実絡まる事件の謎を、解くことができるのか!?
今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺されるーー 90年代ミステリ界を阿鼻叫喚の渦に巻き込み、 新時代のミステリの幕開けとなった伝説の密室ミステリが、 不滅の光芒を放ち、再び開錠れる! 清涼院流水の伝説の始まりがいまここに復刊! 新装版解説:蔓葉信博 『コズミック 世紀末探偵神話』梗概 『今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺される。誰にも止めることはできない』-- 一九九四年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」(みっしつ きょう)を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。 一年間ーー三六五日で一二〇〇人を殺そうと思えば、一日に最低三人は殺さねばならない。だが、一二〇〇年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。 狙っているのは誰か? そして、狙われている者は? 日本国民一億二千万人余の全員が、被害者にも容疑者にもなりうるという未曾有のスケールを備えた密室連続殺人には、警察、そして名探偵集団・JDC(日本探偵倶楽部)の必死の捜査も通用しない。日本全土は、恐怖のどん底に叩き落とされた。 ……同じ頃。海を隔てたイギリスでは、前世紀の悪夢が蘇っていた。かの切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)の後継者を自称する者によって引き起こされた連続切り裂き殺人ーーそれは、その猟奇性と不可解性において、日本の密室連続殺人に勝るとも劣らぬものだった。 JDCきっての天才・九十九十九(つくもじゅうく)は、日英両国の怪事件を詳細に検討した結果、一二〇〇年間解かれることのなかった密室の秘密と、一〇六年間謎のままだった切り裂き殺人の秘密は、同一の根を有すると看破(かんぱ)する。 同一の根ーーそれは、世界の秘密。自らの人生観をも根底から覆しかねない大いなる神秘に、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!
「有希は……俺の、実の妹だよ」夜の公園で行われた、政近の思いもよらぬ告白。 妹を犠牲に生きてきた、と自己否定する姿に見兼ねたアリサは政近の手を引き、病に伏したという有希の下へと向かう! アリサに勇気をもらった政近は、遂に母と、そして祖父と対峙する。迷いながらも前に進もうとする政近。 一方で、政近の事情を知ったアリサもまた迷いを抱き……二人が遂に決断を下した時、アリサは"はじめて"周防有希と対話する。 「ああ、いらっしゃいアーリャさん。来てくださったんですね」 情愛、覚悟、そして恋心。感情が交錯する3人の行方は!? 大人気青春ラブコメ、全ての妹ファンに捧げる第9巻!!
姫子を好きな気持ちに臆病な一輝、そんな一輝のことが好きで姫子や沙紀に恋愛相談する愛梨、大好きな父との不和に悩むみなも。 皆それぞれ悶々とした思いを抱えながら、いよいよ文化祭がスタートした。 吸血姫を演じる春希のステージは大盛り上がり! 休憩の合間を縫って隼人と春希は祭りの空気を大満喫した。 そんな文化祭のラストイベント・後夜祭。 キャンプファイヤーを囲んでお祭りの高揚感に浸る生徒たちは、恒例となっている公開告白大会に盛り上がっていく。 恋愛一色の空気にあてられ、秘めた思いが不意に溢れ出してーー。 伝えたい。変わりたい。好きになったこの気持ち。 文化祭編クライマックス!
優等生姉と不真面目妹の間でもつれる、恋の三角関係。 私・雨宮結叶は、初恋の人・花房渚に告白し……振られてしまった。 未練に燻る私を見かねて、親しくしていた渚の妹・海望ちゃんからある提案が。 「私がお姉ちゃんへの想いを、忘れさせてあげます」 渚としたかったことを、全部彼女にしていいーーと。 瓜二つの妹に大好きな人の影を重ね、渚の格好をした海望ちゃんとデートしたり、 「結叶先輩は、妹みたいに思ってる、大事な友達と……キス、しちゃうんですよね」 溺れるように欲をぶつけたり。 そんな“渚の代わり”として触れ合うなかで、次第に海望ちゃん自身に惹かれていく自分がいてーー?
平凡で負けず嫌いな私は、なんでも完璧な優等生・小牧に、大事なものをいくつも奪われてきた。 なのにーー小牧を嫌いになれない。じゃあ好き? はっきりしない自分の気持ちが薄情にも思えるけど、小牧の心もまだ理解できていないのだ。 夏織と街に出かけたらナンパを心配し後をつけてきて、かと思ったら茉凛にもらった本当に大切なリップを奪い捨てられ。 小牧が見せる「わかばが嫌い」という態度と、周りが感じ取っていたらしい「わかばが好き」という態度。 どちらが本当の小牧か……確かめたい、全部知りたい。 この先に待つのは小牧の誕生日、そして文化祭。 心に触れたいのならーーここで勝負が必要だ。
『無能神』を虐げ、穢れを生じさせた元凶として神前裁判にかけられる代理聖女のエレノア。 緊迫した状況なのに、神様がなぜかいつも以上に甘い!! だが神聖なはずの裁判所で、さらに大量の穢れが発生してーー大混乱に陥る中、エレノアは神様と離れ離れになってしまう。 辿り着いた最奥、ついにこの国と『無能神』クレイルの真実が明かされるーー。 「私の、聖女になってくれませんか?」 神と人の祈りの物語、ついに完結! プロローグ 理想の聖女 1章 長い一日の始まり 2章 暗闇[ルビ:くらやみ]を進む 3章 神殿兵ヨラン 4章 裁きの神グランヴェリテ 5章 災厄[ルビ:さいやく]とその結末 エピローグ 普通[ルビ:ふ つう]の人間 アンコール 走れエレノア! 番外編 きっとこの先何度となく、この声を聞くことになるのだろう あとがき
バッドエンド不可避の悪役貴族ヴァイス・ファンセントに転生した俺。ノブレス魔法学園が夏季休暇に入り、俺はシンティア、リリスと共に海水浴を満喫する一方、スキルを磨くために賞金首や逃亡犯を捕まえたり、新しい魔法を習得したり、と修行に明け暮れていた。夏季休暇が終わり学園対抗のノブレス剣魔杯の開催が近づく中、来るべき厄災と破滅の未来を回避するため、学園最強の頭脳を持つ天才、セシル・アントワープを仲間にしようと戦略系ゲームで彼女に挑むのだが……
公爵家四女レティシアは、悪評の元凶である三女キャサリンに反撃を開始した。 次の戦いの準備をする中、隣国の大公レイノルトに結婚を申し込まれる! 「レティシア嬢の魅力の一つ一つに、私は惹かれているんです」 本当の自分を見てくれる彼への想いに気が付くレティシアだが、強大な敵、父である公爵も立ちはだかり、その上王位継承権争いが急発展!? 彼との未来のため、悪評まみれ令嬢が下克上する! 溺愛逆転劇第二弾! プロローグ 第一章 それぞれの和解 第二章 紐解かれる想い 第三章 動き出した情勢 第四章 潜む悪意 第五章 披露会の幕開け 第六章 断罪の時 エピローグ あとがき