2024年発売
寮長ミュールが誘拐されたー冒険者として行方不明者の捜索に当たっていた俺、ヒイロのもとにそんな情報がもたらされる。どうやら犯人の正体は、俺の命を狙う三条家の一味と魔神教フェアレディ派の混合勢力。仲間たちと敵のアジトに潜入し、妹を餌に誘い出されたクリスの姿を認めた俺は、奇襲をかけてミュール奪還に成功した…かに思えた。しかしその直後、精神に干渉する「夢畏施の魔眼」を操る魔人、烙禮のフェアレディが復活してしまう。「さぁ、夢限の格子においでなさい」残酷で甘美なフェアレディの「夢」に囚われた俺とクリスの運命はー!?
二度とその手を離さない。花嫁の目覚めの物語ーー。 国を護る「破魔の剣」、その「鞘」となること。そのために軍神カイと結ばれたサクラが、様々な試練を乗り越え、共に過ごす幸せな日々も束の間。ある日を境に、剣がサクラの元に戻らなくなる。 一方、各地で魔獣達の暴走が始まり世界に異変が起きる。そんな中、鞘としての役割を失ったサクラに向けられた悪意が大事件に発展しーー。 小説投稿サイトで熱狂的支持を得たサクラの妹アオイと狩人イトとの出会いを鮮烈に描く外伝『天使の堕ちる夜』も大幅加筆修正のうえ併録。 寵妃の紡ぐ白銀の夢 天使の堕ちる夜
辺境領主令嬢のオルテンシアはある日、王妃から命を狙われている第二王子のトゥライビス殿下を辺境領で匿う為、殿下と契約結婚をすることに。 「夫」となった殿下は辺境領独自の動植物に目を輝かせ、不遇な生い立ちなど感じさせない強さを持った美青年だった。そんな殿下と過ごすうちにオルテンシアは恋心を抱いてしまう。 しかし、オルテンシアには殿下には知られたくないある秘密があってーー。 互いにわけありな契約婚夫婦が紡ぐ、波乱と癒しの新婚ラブファンタジー! 第一章 突然の縁談 第二章 中庭の日常 第三章 街への外出 第四章 雨の季節 第五章 晴れ間と暗雲 第六章 領主の娘の秘密 第七章 これから
魔法使いの名門公爵家に生まれながら魔法の才を持たないと虐げられてきたイレイナ。屋敷では侍女扱いだが、その正体は古の女王の前世を持つ最強の魔法使いだった! 前世で国と民に尽くしたものの悲惨な最期を迎えたイレイナは、今世は目立たず自分のために生きようと力を隠していた。しかし、参加させられたパーティーで出会った騎士王・アスノトに婚約者にならないかと迫られてーー!? ひっそり生きたい最強令嬢と彼女を手に入れたい騎士王様のチェイスラブロマンス! プロローグ 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 エピローグ
「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。 明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。 かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実ーー。 応募総数4,467作品の頂点にして最大の問題作!! 選考委員も騒然! ネタバレ厳禁の緘口令が敷かれた最大の問題作!! *コメントは選評より抜粋。 緻密な描写力で独特の世界観を描き出す、極めつきの問題作。間違いなく大賞に相応しい力量を感じさせる作品でした。 三雲岳斗『ストライク・ザ・ブラッド』 泉鏡花を連想させる偏奇的・幻想的な作風は、独自性の高さの点で飛び抜けていました。 三上 延『ビブリア古書堂の事件手帖』 非常に興味深い作品だが、荒れるな、という予感があり、実際その通りになりました。強く世に問うてみたい、という総意が選考委員の中に生まれ、結果、二本目の大賞受賞という結果になりました。 吉野弘幸『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』脚本 自らのかさぶたを剥がし抉り出した血で書かれたのではないかと錯覚するような痛みさえ感じました。文句なしの大賞です。 小原信治『サムライチャンプルー』脚本
城ヶ崎家に嫁ぎ一年。天涯孤独だった蒼は、今では亡き父の背中を追い医者を目指して学びながら、夫・宗一の看護を務め、夫婦の時間も重ねている。初めての誕生日に、吸血鬼騒動の調査、雪の温泉旅行。旦那様の愛を一身に受け、秀でた観察眼と知識で日常に潜む謎を解きつつ、学友にも恵まれてーこの先の未来を考えたとき、唯一影を落とすのは、宗一の体を蝕む病のこと。しかし蒼の「サトリの目」は、その謎を解く糸口を見出すー!帝都シンデレラロマンス、第二章!
食事は常にジャンクフードとコーヒー、身の回りの片付けができない社会不適合者な膠原病内科医・漆原光莉と、彼女の下で医者に大切なものを学ぶ医学生・戸島光一郎。ある日、アレコーを訪れたのは、娘の難病を受け入れられずに転院を繰り返す母親と、心を閉ざした車椅子の少女だった。「完治不可能な難病を告げられる気持ちを理解できるかい?」漆原の問い掛けに戸島は…。二人はすれ違ってしまった母娘を救うことはできるのか?現役医師が描く感動の医療ドラマ第2弾!
日本に取り残されたラヴィアと離ればなれになったヒカルは、ソアールネイ=サークをつかまえて「世界を渡る術」がまた使えるようになるよう要請するつもりだった。だが彼女のいる「ルネイアース大迷宮」は空へと浮かび上がり、ヒカルは大迷宮に侵入する手段を求めてポーンソニア王国へと戻った。一方、ラヴィアは「世界を渡る術」のための魔力結晶を手に入れたのだが。騒音が大きいこの魔術を実行できる場所を探していた。新聞記者の日野に相談すると、彼が手配してくれたのは国立大学の研究施設だった。ラヴィアと「世界を渡る術」の存在を科学者たちに知られることになってしまうが、ラヴィアはにとってはヒカルと再会すること以外に重要なことはなかった。
現代日本の女子高校生、いわゆる「ギャル」として生きて来たキララは、ある日突然異世界の「出来損ない令嬢」チェルシーになってしまっていた。貴族社会の常識も知らなければ異世界転生のお約束も分からない、更に妹ジェニファーの策略で味方もいない、という絶望的な立場のキララ=チェルシーは、それでも何とか状況を打開すべく、行動を開始する。厳格なことで有名な家庭教師に教えを請い、持ち前のガッツで指導を乗り越えたチェルシーの社交界での評価はうなぎのぼり、王太子バレンティノや公爵令嬢スサナといった人脈も増えて……
王太子に婚約破棄され、その衝撃で前世を思い出したクリスティーナ。記憶によると、ここは乙女ゲームの世界で自分は悪役令嬢だった!? ゲームのシナリオ通り、王太子をはじめとする攻略対象たちとゲームのヒロインはクリスティーナを貶めようとするが、彼女に大人しく彼らに頭を垂れるつもりはない。クリスティーナは自分を高め続け、その姿を見た周囲の人が少しずつ味方になり始める。特に若き辺境伯・フリードは彼女にベタ惚れで、周囲に溺愛を隠さなくなっていた。一方、彼女に計画を崩された王太子達は自滅していきーー!?
「貴方のことが大好きでした」--元婚約者から届いた手紙に書かれた言葉を、王子は信じられずにいた。王子アルベルトにとって婚約者シェルニアは、王妃の座にしか興味のない冷淡な女だった。けれど彼女は他の女性を愛しはじめたアルベルトへの想いに苦しみ、自ら望んで記憶を失い、彼の前から姿を消すことにしたのだという。残されたアルベルトは新たな婚約者を迎える条件として、辺境への赴任を命じられる。過酷な環境で仕事に打ち込む彼が出会ったのは、消えたはずのシェルニアとそっくりな盲目の少女、レインだった。そしてアルベルトは、自らの想いと向き合うことになるのだが……。これは愚かで美しい、恋の物語。
冤罪により婚約を破棄され、国外追放となった聖女マーガレット。「このまま追放を受け入れてもいいですが……よし、やってやりましょう。えいっ!」--地味に腹を立てたマーガレットは、これまで自分が維持してきた国の結界を破り捨て、その魔力を吸収。その後、偶然出会った魔狼のフェン、悪魔のアーさんとともに、国から遠く離れた場所でスローライフをエンジョイすることにした。すると、あれよあれよと仲間が集まり、そこは人間、エルフ、悪魔、魔族、魔虫などが楽しく暮らす不思議な空間に。一方、結界を失い魔界からの襲撃を頻繁に受けるようになった国は、マーガレットを恨み、彼女を滅ぼそうとあの手この手を尽くして……
公爵令嬢のリリーシャは国の第一王子ルドゥーベルの婚約者。十年もの長きにわたって厳しい王太子妃、王妃教育を受けてきた。ある日王子から、自分は平民の女性と「真実の愛」を育み、リリーシャはその愛を阻む悪役令嬢だと一方的に婚約破棄される。さらに側妃として、公務を全面的に支えろと言われる。悪役令嬢のつもりなどなく、側妃なんてごめんだと、王子の前から姿を消すことを決意するリリーシャ。そんな折、泣きながら丘で夕日を見ていた彼女は、ある青年に声をかけられる。丘で会うたび何気ない会話を交わし、そっと気持ちに寄り添ってくれる青年に、リリーシャは少しずつ心を許し始めて……!?
貴族子女が通うマグノリア学園へ編入することになったミリィ。友達作りへの期待に胸を膨らませるミリィだったけど、編入試験で超優秀な成績をたたき出したミリィへの風当たりは強くて……。身に覚えのない嫌がらせを受ける中、図書室で出会った少女・クロエと交流を深めるミリィだったけどーー。波乱の学園生活をおくるミリィの前に頼もしい味方も登場! 命の恩人であるミリィを慕う従者たちに、チートで孵した恐竜まで!? ダルディエ公爵家に仮住まいすることになったラウ公爵家の長男・ルーカスとも仲良くなったけれど、二人の様子を見た皇太子・カイルの気持ちは穏やかではなくて……
愚かな国王ランドルフによって、廃妃にされたクリスティーナ。 実家に帰り、せめて心を休めたい…… そう思っていたのに、実家でも廃妃にされたことを責められるばかり。 一生懸命やってきたのに、どうすればよかったの!? 努力を認めず自分の都合を押し付けてくる家族、 自分の功績をすべてなかったことにする国王。 その全員を捨てることにしたクリスティーナは、 ランドルフを国王から引きずり下ろすために、国王に並ぶ権力を持つ辺境伯領へ向かうことに。 さて辺境伯領では今までの努力を認められ、順風満帆と思っていたら ランドルフが必死に追いすがってきてーー!? 窮屈な人生から飛び出して、新天地から輝く人生始めます! 最高にスッキリする逆転劇、ここに開幕!
伝説の都を救ったクライ。人知れず帝都へ帰還した彼を待ち受けていたのはレベル9への昇級試験でー!?
攻撃魔法を使えるのは男のみ。そんな不文律を破る唯一の女ユフィは、その圧倒的な破壊力を武器?に回復魔法使いを目指す!