2025年6月発売
やっとのことで教員資格をとったぼくが紹介された就職先は、総生徒数25万人の《天涯学園》。半島ひとつがまるごとキャンパス、学園都市を超えた独立学園国家だった。 着任早々とんでもない事件に巻き込まれたぼくを救ってくれたのは、生徒会長にして学園の《王》、天祿院凰華。 「先生はこのわたしが一生涯添い遂げ、尽くす方ですので!」 謎に距離が近い彼女によって生徒会執行部の顧問に据えられたぼくの、不安も刺激もたっぷりの教員生活が始まる! 「世界でいちばん透きとおった物語」の杉井光が贈る、桁違いスケールで送る極大学園ラブコメミステリ、堂々開幕!
「私、世界を救わないといけないから」 そんな妄言を言う彼女に、楠木将臣は告白をした。もちろん、罰ゲームに決まっていた。なのに、その嘘は受け入れられてしまったんだ。 “精神界”の“救世者”と電波な妄想を垂れ流し、周囲から孤立していた美少女、貴家雲雀。そんな彼女と付き合うことになったわけだけど、噂と違って普通に会話できるし、なんなら素直に甘えて来るし……。あれ、普通に可愛くない? 気づいたら本気になっていた将臣だったが、彼女のことを知るたびに、その妄想は「現実」だと分かってーー。 「--ねえ、将臣くんは私の“世界”、信じてくれる?」 嘘から始まった想いが本当に変わっていく、ちょっぴり電波な恋物語。
「フマフが家出をしているのです」--〈第六分署〉の世話係・リコからフマフと連絡が取れなくなったことを知ったローグは捜査を開始。 人を殺さないと眠れない体質を持ちながら〈首輪〉の制約によって人を殺せない、七番目の〈魔女〉フマフ。不良たちが集うギャング団を率いる彼女は、街に出没するという怪人退治に乗り出し行方不明になっていた! 子供だけを攫う神出鬼没の怪人〈ポップホップマン〉。フマフの身に危険が迫る中、カトリーヌとミゼリアによる新旧〈相棒〉対立が勃発してしまいーー!? 無事フマフの救出なるか? 明かされるフマフの〈呪い〉。かつてのローグを知る人物の登場により、途絶えていたローグの過去の因縁も大きく動き出す! 激動の第3巻!! 一章 眠れぬ獣は惑わない 二章 眠れぬ獣は飴を喰べない 三章 眠れぬ獣は死を招かない 四章 眠れぬ獣は闇を見ない エピローグ
夏目咲良はいつも独りだった。高校2年生の春、放課後に1冊のノートを拾ってしまうまではーー。 「俺の脚本の感想をくれ」 「どうだ、僕の実力を思い知ったか!?」 「見てきたかのように言い当てるねえ」 学校では猫を被っている椎葉弥太郎、頑固で思春期を拗らせている犬塚雲雀、穏やかだが底が知れない真木島秀和。 個性的なメンバーが集う演劇部の活動に意図せず巻き込まれた咲良は、その一員として雲雀の想い人・榎本紅葉の勧誘に協力することになりーー? これはちょっとした若気の至りと、青春と呼ぶには未熟な日々の小話。
セレネ・リアージュは14歳にしてマスターの称号を持つ凄腕魔法使い。 人とのコミュニケーションが“ほんの少し”苦手で、いつもアイネル魔法学院の研究室に閉じこもっている彼女に、学院側から「弟子を3人以上育てないとクビ」という恐怖の通達が届くーー!! 初対面の3人、しかも自分より年上の生徒にものを教えるなんて絶対ムリ!と涙目になるセレネだったが、クビは嫌なので泣く泣く弟子を募集することに。しかし集まった生徒は事情を抱えた王族セレブに百合百合恋愛強者、前科持ちの不良娘と、セレネが苦手な問題児ばかり。 それでも何とか授業をしてほしい弟子たちの提案によって、セレネが魔法を教えるかわりに、彼女たちからは“青春”を教わることにーー!? ぼっち先生と問題児たちが贈る、異世界“青春(?)”ファンタジー!
「私、たまには寝ているコノエ様を起こしたいです」 シルメニアの一件が終わり、テルネリカと穏やかな日々を送るコノエ。彼女によって胸の穴は埋まったかと思われたが……。 「あなた、いつも必死で真面目よね。全部を警戒している感じ」 そう指摘してきたのは、彼の学舎時代を知る超越者の同期メルミナ。 「……さっきのエルフの娘と随分仲がいいのね?」 やけにコノエに“重い”視線を向ける彼女と共に向かうのは、魔物巣食う汚染地の掃討。だが仕事の最中、自らの渇望をひた隠す彼女もまた、大きな欠落を持っていることが分かり……。 持たざる彼らの渇望を描く、本格異世界転生譚第2弾!
胸がとんでもない大きさに成長して困っていた幼馴染・美濃りりさのボディガードを務めることになってから時は経ち、新学期。文化祭も近づいてきたある日。 「これからりりさのボディガードは、ボクが引き継ぐよ」 りりさの「幼馴染」を称するイケメン女子・周防通がやってきて、ボディガード交代を迫られて!? そして、通もまた、「胸」にまつわるヒミツがあってーー。 なんやかんやでりりさはミスコンに出場することに! 「デッかい胸でも、こんなに人生楽しめるんだぞって見せてやります!」 デッッッッかすぎる幼馴染と全力で青春を楽しむラブコメ、文化祭編!
「ニーナをイツキさんの家で預かっていただくことにしました」 とある事件をきっかけにニーナと一つ屋根の下で暮らすことになったイツキ。二年生に進級し、さらに友達も増えたイツキはニーナとともに魔法の練習を重ねたり、デートをしたりと充実した毎日を送っていた。 しかし、平穏な日常は突如変貌するーー。 相対するはニーナの父を殺した仇敵。蕩けた地獄を生み出す第六階位。 理想の世界を追い求め数百万の子どもたちを手にかけたモンスターの毒牙が迫る中ーーイツキは《心奥》にて自らの前世と向き合うことに。 「僕の心奥は『夜』。何でも呑み込む空っぽの世界だ」 ニーナを守るため、あらゆる過去を打ち破る『理想郷』編!
四葉本家への襲撃と、大亜連合、新ソ連それぞれからの攻撃を対処して、つかの間の平穏を過ごす達也たち。 国内外から恒星炉プラント誘致の申し込みがあったりと、達也の目指す世界、魔法師が兵器ではなく、人間として生活できる世界の実現に向けて、着実に歩みを進めていた。 しかし、次なる脅威はすぐそこまで迫っている。 達也に何度も苦汁を飲まされ、復讐に燃える大亜連合軍の次の狙いは、日本の新たな『使徒』一条将輝で、どうやら作戦の鍵は劉麗蕾らしく……。
『ソフィアちゃんは、ソフィアちゃんだけのお星様を探して良いの』 魔剣の集まる都市「セントラル」の危機を救ったリット、クララ、ソフィアは一躍、有名人になる。それぞれの目的のため魔剣団「夜明けの星」を結成した三人だが、財政難に陥り別行動で資金稼ぎをすることに。そんな中、ソフィアは北方連邦国から訪れた大陸最高峰の魔術師「豊穣の大賢人」エカテリーナの護衛任務を引き受ける。彼女は各国のパワーバランスを取るため作成された「魔剣名鑑」の写本を都市へと持ち込むのだが、時を同じくして怪しげな魔術装置の存在も確認されてーー。 「行くんだよ。ボク達が今出来ることをしにさ」 剣戟が再び都市に嵐を巻き起こす。バトルファンタジー、第二弾!
大切な『誰か』の名前を取り戻すため、心葉は“最も模範とすべき”学園ーーカウス・インスティトゥートへ留学することに。 新たな『斬撃』を獲得した心葉は、レアやカウスの精鋭とともに、ある巨人を封じている異界「焚火の国」へ向かう。そこは万物が意志を持つ、混沌まみれのファンタジー世界! その裏で、蒼の学園を憎み、世界の破滅を招く仮面の男ーー別次元の言万心葉が暗躍し始める。彼の目的は、災厄の巨人を現世に解き放ち、宇宙を滅ぼしてしまう事で……。
「水泳部の町野さんは部活が始まる前に、僕しかいないドミノ部に顔を出す。町野さんはコント仕立ての会話でボケ倒すので、僕はツッコまずにはいられない。ボケては返すの言葉尻。恋も他愛もない会話。そんな青春をすごした僕たちも、二年生になり変わっていくーー」 「唐突にラノベの二巻っぽいあらすじを語ってどうしたの、町野さん」 「誰も死なない! やなやついない! 安定安心の日常ラブコメが帰ってきた! 今回ついに、町野さんの飼い猫の名前が判明ーー!?」 「それ一番のヒキなの!?」 「読み終わってあなたは言う。『こういうのでいいんだよ』とーー」 「売る側が言っちゃだめなやつ!」
一目惚れしたパメラ・ウィンザーを手に入れるため、王位簒奪を目指すアイザック・ウェルロッド。その足がかりとして、アイザックはウェルロッド侯爵家の継承権争いに勝つため、実績を着実に作りあげていく。その中で断交されていたエルフとの交流再開を成し遂げたことが認められ、王都へ招かれることになる。わずか七歳で国王との謁見を許されたアイザックの評価は、さらに強固なものへとなっていった。これらを後ろ盾に異母兄弟であるネイサンを排除すべく、ウェルロッド家内部を掌握したアイザックは、ついに“その時”を迎えるのだったー。
社会人2年目。ブラック企業でいつものように終電間際まで働いていたサチが帰路を急いでいると、突然眩い光に包まれて意識を失った。目を覚ますと「聖女召喚成功だ!」と盛り上がる人々と、『聖女』ともてはやされる1人の女子高生の姿が。対して能力鑑定で【解体】と診断されたサチは不要と置き捨てられる始末…。その後、案内されたのは冒険者が持ち込んだ魔物を素材別に解体する血生臭い『魔物解体カウンター』(※超多忙)だった!激務をこなしながら異世界で逞しく生きていく限界OLサチの物語が始まるっ!
最強の【押し売り系】ヒロインがあなたの元にもやってくる!?現代からの転移者リヒトは、倫理観のぶっ壊れた“この世界”に憤りながらも、諦めに満ちた日々を送っていた。そんな彼のところへ、押し売りに等しい身売り攻勢でやって来たのが、最強の戦闘少女「奴隷ちゃん」だ。ドラゴンを一撃で叩きのめすスーパーヒロインと互角に戦える敵は、果たして現れるのだろうか…!?
チェンジリングに巻き込まれたせいで、両親から虐げられた子爵令嬢のリシーラ。 そんなリシーラの望みは、もう一度妖精界に帰ってそのまま楽しく暮らすこと。 18歳になれば妖精界に招待してもらう約束を妖精女王と結んでいたのだ。 しかしある日、大怪我で一時的に視力を失った騎士のレジェスを助け、求婚されてしまう。 人間と結婚する気は全くないため、彼の視力が戻る前に姿を消したリシーラだったが、 ひょんなことから知り合った公子が、かつて求婚してきたレジェスだった! 誰にでも塩対応な様子のレジェスに、これ幸いと自分も嫌われるよう仕向けるも、 彼はリシーラの正体に勘づき、迫ってきて……⁉ 求婚から逃げたい令嬢と追いかける公子の熱い攻防戦、開幕!
編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。 けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいてーーその人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。 四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。 料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……? 一章 隠し味のミステリー 二章 血色の呪い 三章 ポトフと対立、それから
「仙果の乙女」を食らう怪異は、神力と不老長寿を得るという。 三百年ぶりに生まれた「仙果の乙女」こと松風万里香は夜ごと夢の中であやかしに誘惑され、死と隣合わせの日々を過ごしていた。 そんな折、美しき御曹司・墨染桜一との縁談を強制的に進められる。やけっぱちになった万里香は見合いの席で「おそらく私は、もうすぐ死にます」と、仙果の乙女について話してしまう。 けれど桜一は「僕があなたを守ってみせましょう」と言い、本当に万里香の夢に現れてーー。 現と夢が交錯する絢爛豪華なあやかし絵巻、開幕。 一章 黒猫の青年 二章 本愛づる乙女 三章 化け猫 四章 金魚姫 エピローグ 二人と一匹
長きにわたり人族と鬼族が争う火の大地。 人族の頭領・一初は、女性にして男の装束を纏い戦場で生きてきた。 だが宿敵である鬼族の頭領・紅炎の刃に倒れる ーーいつしか育った恋心を自覚しながら。 人族の敗北が決まり、紅炎は鬼と人が共存する新都市をつくると宣言する。 初めは反発した一初だけど、紅炎は一初の凜とした強さを認め必要としてくれた。 紅炎の傍で、一初は新都市に希望を見いだしていく。 でも大切にされるほど許されない恋に心は揺れて……。 そんな折、人族の重役が不審な死を遂げーー 宿命の和風ロマンス。 序章 第一章 鬼と人 第二章 端緒 第三章 変化 第四章 暗雲 第五章 落成 終章
職場の人間関係と激務に疲れた笹原姫香は、ある日ぷつりと糸が切れて仕事を辞めた。そして「京町家に住む」という夢を実現する。 「京都市内/下宿人/家賃2万円」 という破格の条件で京町家への転居が叶うが、引っ越し当日に出会った同居の管理人は素晴らしい毛並みのパンダだった。 紳士的で料理上手、美しく花を生け丁寧な暮らしをする通称「パンダさん」と穏やかに暮らすうち、姫香は「自分」を大切にすることに気づいていくーー。 野花のように心に寄り添う、京都ほっこりはんなり物語。 【登場人物】 ・笹原姫香/26歳。職場の人間関係と激務に疲れて仕事を辞め、夢だった京町家に住む夢を実現させる。 ・パンダさん/年齢不詳。思いやり深く紳士的で料理上手。美しく花を生け丁寧な暮らしをしている。