2025年7月15日発売
「やっと見つけた。私の花嫁」 そう言って攫われた先で、ローザは不思議な歓待を受けていた。 ローザをここへ連れてきた美貌の青年の名はライアン。「妖精公爵」と名高いポーレット家の次期当主であった。彼はローザの実の従兄弟にあたり、ローザが正統な公爵家の血を引く小公女であることを明かす。 駆けつけたアルヴィンのおかげで一時は青薔薇骨董店に戻るが、今後の身の振り方に不安を覚えるローザ。アルヴィンと共にいる方法を探すため、そして改めて両親について知るため、アルヴィンとともに妖精公爵家へ接触を図るうちに、ローザの出自を取り巻く妖精公爵家の因習が明らかになっていき……。 孤独な少女と銀の貴公子の優しいフェアリーテイル、堂々の完結巻! ◆◇◆contents◆◇◆ 序章 妖精の瞳の誘惑 一章 妖精除けのシャトレーン 二章 疑惑のファミリーツリー 三章 舞踏会の光と影 四章 ドールハウスの秘め事 五章 薔薇の瞳は煌めいて 終章 青薔薇アンティークの小公女
天神契約。それは神様に生贄花嫁を捧げる対価に、人々を妖から守らせる古からの契約。その生贄花嫁となった千代は、荒ぶる龍神のはずの銀嶺に溺愛される。千代も銀嶺の力になろうと、生贄花嫁の学校で力を捧げる修行を重ねる。友人の唯と縁のある神様の妖堕ちを鎮め、平穏と愛に満ちた日々は一年が過ぎようとしていた。 そんな千代に新たな友人ができる。多くの花嫁を持つ大鼠神の古参の花嫁、蝶子。やがて彼女から、唯のときと同じように昔契りを交わしていた神様を助けてほしいと、願いを打ち明けられるのだが……? 目次 プロローグ 第一章 生贄花嫁は龍神様と歩みたい 第二章 歩みたいのに阻まれる 第三章 あなたとだから歩みたい 第四章 あなたと歩める未来のために エピローグ
「白芳国の華」と呼ばれた美しい公主は事故で死に、仙として生まれ変わったーー。 そして現在、元公主の智桂(ちけい)は日々調合に失敗しては爆発を起こし、師父に怒られつつも充実した毎日を送っていた。 そんな折、人であった頃の妹姫が輿入れ先の隣国で冷遇されていると知る。 様子を見に隣国に向かう智桂は偶然、男性二人が殺し合う場面に居合わせてしまう。 そこで自分をかばって重傷を負った男を助けるも、彼は隣国の若き将軍でーー「お前、何者だ」。 飄々とした女仙と無骨な武人の出会いから始まる中華冒険恋愛活劇、開幕。 序章 第一話 見習い女仙、旅立つ 第二話 炎龍との出逢い 第三話 思いがけぬ再会 第四話 女仙、医官となる 第五話 中秋節の宴 第六話 許されざる想い 第七話 暴かれた真実 終章
薫物づくりに熱中するあまり、変わり者と噂される左大臣家の姫 ・咲良。 そんな娘のため、 父が「一味違う男」として地方出身の衛士・有馬を連れてくる。 薫物の腕に惚れた! と褒めてくれる彼の押しの強さに面食らうものの、次第に心が動かされてしまいーー そんなある日、禁制品の伽羅が密売されていると知った咲良は有馬と共に真相を追うことになり!?
マーガスの正式な婚約者となり新たな生活を送るアルジェリータ。 公爵夫人としての勉強や騎竜に乗る練習を始めるが、ひょんなきっかけで治癒院で働くことになり毎日大忙し。 マーガスも仕事が忙しくなり、二人はすれ違うように……。 そんなある日、無理がたたってアルジェリータが過労で倒れてしまう! するとついにマーガスの我慢が爆発してーー!?
身分と魔力を失ったアリシアは、妖精キイに導かれ、その魔力を借りて森の女王クシャナとの約束を守りにラヴァール国へと舞い戻る。 しかし、クシャナが頼んだのは 「民から自分の記憶を消してほしい」 という悲しい願いだった。 クシャナの本心を確かめたいアリシアだが、顔に火傷の痕がある男に命を狙われた挙げ句、村が炎に包まれる事件まで起こり!?