作者 : 永福一成
昭和天皇物語(9)昭和天皇物語(9)
揺らぐ日本国で…青年はいかなる存在か? 昭和になって6年目の秋。 天皇である裕仁(ひろひと)青年の承認を得ることなく、 大陸で始まった陸軍ーー「関東軍」の暴走。 「満洲の地に新しい"国"を作る」 にわかには信じがたい計画が、真剣に実行されようとしていた。 交錯する情報。その検証も困難な時代。 国際社会での立場もますます危うくなってゆく中で、 信用に足る人物は誰なのか…!? それでも。決断せねばならない。 なぜなら青年は、「天皇」なのだから…!! 【編集担当からのおすすめ情報】 約80年前に「歴史」となった人々。 それぞれに功罪と呼ばれるものがある中で、 その時代を生きた人間は何を選択し、何を行い、 あるいは何に失望し、何を間違ったのかーー? 石原莞爾。犬養毅。「ラストエンペラー」溥儀。リットン調査団… 歴史に名を残す者たちが次々と登場。 少しずつ歯止めが利かなくなってゆく時代を、丹念に描く最新刊です。