作者 : 白井弓子
白井弓子のハードSF長編、堂々の完結。 転送兵マナ・オーガが辿り着いたのは、アルメア軍曹の部隊とはまったく異質の、もうひとつの転送隊だった。 マナをめぐり交錯する、軍上層部や転送部長たち思惑。陰謀。そんな中、マナが自らの目で目撃することになった故郷の姿。明かされていくアルメア軍曹やサウラ中佐の過去。原生生物ニーバスの部族・クリムゾンと転送隊との隠された関係。 ファーストとセカンド、それぞれが目指した移民の惑星・碧王星で、あらゆるものが衝突し融合し、戦争の歴史を形作っていく。 そして、いつ果てるとも知れないドロ沼の戦争は、ついにその終局へ向かって加速度を増していく。マナたち転送兵を抗いがたい運命に巻き込みながら…
妊婦だけの特殊部隊を描く壮大なるSF戦記 いびつな月が空に浮かぶ碧王星では、第一次移民と第二次移民との間で長年の戦争が行われていた。 第一次移民の国・ハストには、女だけの特殊部隊・特別転送隊がある。 それは、現地生物ニーバスの体組織を自らの子宮に移植することで、ニーバスの特殊能力である空間転送を身につけた特殊部隊。妊婦だけの特殊部隊である。 主人公マナ・オーガは、転送隊の新兵でありながら、「開拓者」という特異な能力を開花させることで、戦局を大きく動かす可能性を秘めていた。 敵の新首都完成が近づくなか、ハスト軍はマナ・オーガの開拓能力による大々的な反撃を企図する。一刻の猶予もない戦況の中、酷使されるマナの身には取り返しの付かない変化が起こっていた。 【編集担当からのおすすめ情報】 白井弓子氏による壮大にして奇想のSF戦記もついに4集。物語は決定的な転換点をむかえます。単行本描き下ろしに移行してこその読み応え十分の骨太なストーリーをお楽しみください。この巻を読んだ後、また1集から読み返したくなること請け合いです。
「開拓者」としてマナ・オーガは碧王を飛ぶ 第一次移民と第二次移民との間で、終わりの見えない戦争状態が続いている碧王星。子宮に現地生物「ニーバス」の体組織を移植し転送兵となったマナ・オーガは、実戦を経て新たな役割を与えられていた。それは転送に不可欠の「ポイント」を新たに作り出す「開拓者」となること。いまだ謎の多い転送兵の存在、転送隊の成り立ちが、徐々に明かされていく。そして、マナの特異な能力は、戦争の行く末にも影響を与えはじめていた。 【編集担当からのおすすめ情報】 完全単行本描き下ろしに移行した最初の単行本がついに登場です。一冊まるまる初登場という描き下ろしならではの醍醐味をぜひ味わってください。あの『天顕祭』を描きあげた白井弓子ならではの壮大な物語。この第3集までをまとめて一気に読むと、かなりの満腹感&もっと読みたいという空腹感が出てくるはずです。ぜひまとめてお読みください!
マナ、初の実戦。転送空間の深淵を見る。 子宮に異生物ニーバスの体組織を移植された転送兵となり、 初の実戦へと赴くマナ・オーガ。 連続した転送により、空間を抉り取っていく攻撃的転送で、 敵である第二次移民(セカンド)の基地を急襲する。 転送兵であることに慣れていくマナだが、 その身には異変が生じ始めていた。 それを見つめるアルメア軍曹、 さらには様々な立場の人々の思惑が交錯する。 圧倒的な世界観で迫る、壮大なるSF戦記。 2010年度 文化庁メディア芸術祭・審査委員会推薦作品。 【編集担当からのおすすめ情報】 妊婦が兵士! そんなド肝を抜く世界観のWOMBSの第2集。 緻密な設定&ダイナミックな筆さばきによる、 あり得ない世界とリアリティあふれる描写の両立が最大の見所です。 どんどん深みを増していくこの物語を、ぜひ読んでください!!
▼第1話/入隊▼第2話/訓練開始[-3週]▼第3話/ネスト[-2週]▼第4話/移植[0週]▼第5話/拒絶反応[3週]▼第6話/座標空間[3週]▼第7話/犬の日[6週]▼第8話/出撃[8週] ●主な登場人物/マナ・オーガ(徴兵され特別転送隊に配属された新兵。故郷に家族と恋人を残してきた) ●あらすじ/歪な月に照らされる惑星・碧王星。漂流の末たどり着き土地を開拓してきたファースト(第一次移民)と、後からやってきて正規移民を名乗るセカンド(第二次移民)との間で激しい戦争が続いていた。ファーストの一国・ハストに暮らすマナ・オーガは、徴兵され特別転送隊に配属される。いまだその実態がつかめぬ“転送兵”として、過酷な軍隊生活が幕を開けた(第1話)。 ●本巻の特徴/碧王星の統治権を巡り、戦争を続けるファーストとセカンド。卑劣な攻撃を繰り返すセカンドに対し、ファーストたちは大いなる森の主“ニーバス”の体組織を子宮に入れた女性の“転送兵”が活躍する。碧王星の至る所に瞬間移動が出来る“転送隊”に入隊したマナ・オーガの運命は…!? 圧倒的な画力で見るものを引き込む、白井弓子渾身のSFストーリー!! ●その他の登場人物/アルメア軍曹(特別転送隊の特技一等軍曹。現役の転送兵であり、新兵の指導教官も務める)、サウラ中佐(マナとアルメア軍曹が所属している第一特別転送隊の隊長)、ニコルズ軍医(転送隊員の検査や“転送器官”の移植などを担当する)