作者 : 芳崎せいむ
見えているものが、すべてじゃない。人も、町も……。 元商社マンでこけしマニアの赤坂弥一郎は、大学の民俗学講師となり新天地の下町・阿木にやってきた。だが、阿木にはクセのある人々が集まっている……。こけし好きな喫茶店のマスター、蕎麦屋、古本屋、煎餅屋、劇団の座長、その劇団の看板役者、彫刻家、作曲家、小説家、新人漫画家、バーのマスター、ライター兼カメラマン、前知事の政治家、その孫の大学生、現職議員……。人情あふれる下町で、「犯罪者」が動き出す! 『ディアスポリス 異邦警察』『クロコーチ』のリチャード・ウーと『金魚屋古書店』の芳崎せいむによる、下町人情サスペンス開幕!
猟奇犯罪特捜室に最大の危機、到来!! 京都の地で何者かの襲撃を受け 梁の助けで一命を取り留めた鐘巻管理官は、 その後「ヨハネの子羊教団」元信者・野々口の殺害現場で 死んだはずの兄・賢人と思しき人物を確認した。 「殺人鬼を創造した」と語る脳科学者・神宮義道の足跡を追って 香港へと飛んだ油小路と鐘巻。 その地で彼らは、梁が別人による「なりすまし」であり、 その課程で、死んだはずの鐘巻の兄・賢人が "悪魔の実験"に加担していたという事実を掴む…!! 同じ頃、死刑囚・神宮正義の命運を握る法務大臣の背後に 賢人の存在が浮上したーー 終わりなき"殺人リレー"の黒幕は、やはり鐘巻の兄なのか!? そして特捜室に、甚大な危機が押し寄せる…!! 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回「さいとう・たかを賞」を受賞した話題作、待望の新刊登場! 凶悪さ・複雑さを増してゆく事態に加えて、 降りることを許されないジェットコースターに乗ってしまったかのようなスピード感。 正気を保つことすら難しく思える状況下で、それぞれのキャラクターが織りなすヒューマンドラマの厚み。 そのどちらもが魅力にあふれ、確かな読み応えを約束する最新刊です!
第1回「さいとう・たかを賞」受賞作! 殺人を快楽とする脳の誕生! 悪を創造する脳科学の終着点は……人類の終末か!? 新興宗教教祖にして死刑確定囚・神宮正義の分析通り、 連続殺人は“リレー形式”で行われていた!! ある殺人者の動機を、次の殺人者が叶えるというシステムだ。 やがて殺人リレーは二股に分化!? 一方は何者かに殺害され、一方は次の獲物が誰か予告!! その標的は、彼らを追う側の鐘巻管理官ーー理由は、 鐘巻の兄・賢人こそ脳科学を悪用し、自分を悪魔に改造 したからだと。 すべてを計画したのは、17年前に失踪した賢人なのか!? 油小路と鐘巻が決断した捜査方針は!? 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回「さいとう・たかを賞」受賞作! さいとう・たかを氏、池上遼一氏、佐藤優氏、やまさき十三氏 激賛!! さいとう・たかを氏「完成度の高い作品である。リチャード・ウー氏のシナリオは、芳崎氏の作画とうまく噛み合っている」 池上遼一氏「特異な発想の根拠となる深い知識が物語にリアリティーを与えており、巧妙に計算された緻密な構成でじわじわと恐怖を盛り上げながら核心へと導いていく手法に引き込まれる」 佐藤 優氏「最新の聖書学、脳科学の成果を十二分に吸収した上で、複雑な世界を複雑なまま描いている。ただし、読みやすい」 やまさき十三氏「面白い! 読む者が気付いていない自分自身の心の闇まで抉り出すサイコ・サスペンスの傑作」
血沸き“脳”躍る、驚愕サイコサスペンス! 脳科学で殺人鬼は創れるか!? これは、天上でも書物の中でもなく…… 現実に始まった“神”と“悪魔”の戦い!!! “写真家”と“音楽家”--二つの猟奇事件を解決した 鐘巻と油小路だったが、その直後、第三の殺人者が出現した。 “音楽家”の処刑道具・ファラリスの牡牛に隠された手がかりから、 二人は次の殺人者は、警官を標的にする!と推理する。 日本転覆を策したカルト教団教祖・神宮正義がいう “殺人のつぎたし話”の意味するものとは!? すべての殺人は、神宮の預言通り、つぎたされつながる “バトンリレー”………“つぎたし話”だったのか!!?
人が人を殺す深い快楽…すべては脳の中に。 警視庁捜査一課の管理官・鐘巻は、 連続殺人犯“写真家”を殺害した容疑で、 脳科学者・神宮を逮捕する。 神宮は「自分は何人もの殺人者“達”を創り出した」と 告白。そのリストと引き替えに、神宮の息子で 死刑囚・神宮正義の再捜査を要求する。 正義はかつて国家転覆を図ったカルト教団の教祖。 さらに神宮は、息子を逮捕した伝説の名刑事・油小路を 捜査に加えるよう迫るーーー ここに、猟奇殺人を追う捜査室が誕生した!!
菜月と斯波さん…二人の始まり いまから少し前の、ある日のこと、金魚屋の戸口で行き倒れた見知らぬ男は…斯波さん! まだ金魚屋古書店店長代理となる以前の菜月と、すでにまんがばかだった斯波さんの衝撃(?)の出会いから、金魚屋存続のピンチを経てふたりで店を切り盛りしていこうと決意するまでの、ちょっとロマンチックな物語!! 【編集担当からのおすすめ情報】 今巻は、時をさかのぼって、菜月と斯波さんの出会い&ちょっとドキドキロマンチックな連続ストーリーです。初めは全く相手にされていなかった斯波さんが、なんと、菜月に告白!!そんなの、ふられておしまいでしょう?でも、いまだに金魚屋で働いているということは…?是非確かめてください!!
まんがばか、神戸の“鉄人像”へ!! セドリのカップル、あゆと岡留が以前より約束していた(単行本7集参照) デートで向かったのは、神戸の震災復興のシンボルでもある、 “日本初の巨大ロボットヒーロー”の像。 そこで出会った少年が口にした衝撃の一言とは…? その他、 女の子が一歩ずつ“階段”を上るように成長していく学園漫画や 創刊38年を迎えた、犬と猫が表紙の漫画雑誌などを扱ったーー 実在の漫画を素材にした古書店物語、第11集!! 【編集担当からのおすすめ情報】 神戸に取材しに行った著者が、実物を見て感じた「やさしくて力強い」鉄人像。 その雰囲気が作中でも描かれております。実物を見た方も見てない方も必見です!!
思い思いの悩みを抱え…まんがばか金魚屋に大集合!? ▼第64話/共に(1/7)▼第65話/共に(2/7)▼第66話/共に(3/7)▼第67話/共に(4/7)▼第68話/共に(5/7)▼第69話/共に(6/7)▼第70話/共に(7/7)▼オマケ漫画▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳 ●あらすじ/1冊の漫画雑誌を万引きしてしまった女。漫画に関する文章で独立したいと願う男。自身が経営する貸本屋を改装すべきか悩む男。「漫画目録」を作るのにもめるいつものメンバー。そして社長のパシリをする男。そんな彼らが、導かれるように金魚屋に集まり…!? ●本巻の特徴/思い思いの悩みを抱え…まんがばか金魚屋に大集合!? 「金魚屋シリーズ」初の長編!! 第10集は、この1冊(7編)で1話!! ●主な登場人物/鏑木菜月(「金魚屋古書店」を店長である祖父に代わって切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋」に居候する史上最強の目利き店員。まんがばか)、岡留高志(トメさん。古漫画の売買で利ざやを稼ぐ「セドリ」が職業)、小篠あゆ(岡留と同じく「セドリ」が職業。岡留とつき合っている)、野本公平(貸本屋「ねこたま堂」を、先代のおタマさんから引き継いだ)
▼第57話/香港漫画(後編)▼第58話/ささやかに、しなやかに。▼第59話/ボクらの未来へ。▼第60話/いとしのおねえさま(前編)▼第61話/いとしのおねえさま(中編)▼第62話/いとしのおねえさま(後編)▼第63話/赤い漫画本▼オマケ漫画/マンガキング無敗伝説▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳 ●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる) ●あらすじ/まだトメさんが中学2年生だった頃、貸本屋「ねこたま堂」の漫画を片っ端から読んでいた彼に、ひとりの男が声をかけた。25年前に一度読んだ作品を、トメさんに探して欲しいと頼んだその男は、どうしても忘れられないというページについて語り始めるが…!?(第59話) ●本巻の特徴/金魚屋常連のセドリ師・あゆさんは、女子高生の頃“おねえさま”だった? 自分を慕う“妹”のために、彼女が借りたのは豹に変身する少女の漫画。だが、借り物の一冊をなくしてしまい…。「いとしのおねえさま」ほか、4編を収録! ●その他の登場人物/小篠あゆ(金魚屋の常連。古漫画の売買で利ざやを稼ぐ「セドリ」を職業とする)、岡留高志(トメさん。「セドリ」を職業とするあゆの恋人)、キンコ(「金魚屋」常連の漫画大好き女子大生)、野本公平(40年以上も続いている貸本屋「ねこたま堂」を引き継いで主人になった)
▼第50話/“フィールドD”の真実▼第51話/エクスリブリスの悲劇▼第52話/とってもだいすき▼第53話/アニメのひとたち▼第54話/女子、走る▼第55話/なりたい自分▼第56話/香港漫画(前編)▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳 ●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる) ●あらすじ/とある時代のとある国。そこではミスターカブラキという独裁者の手によって全ての漫画が全面的に禁止され、発見されたコミックは一冊残らず没収、密かに“フィールドD”と呼ばれる場所に集められた上、焼却の憂き目をみていた。だが一方で、そんな独裁政権に立ち向かうレジスタンスの存在も…?(第50話) ●本巻の特徴/金魚屋古書店の地下に広がるダンジョンの秘密が、明らかに!?(『“フィールドD”の真実』)ほか、全7編収録の最新集!! ●その他の登場人物/小篠あゆ(金魚屋の常連。古漫画の売買で利ざやを稼ぐ「セドリ」を職業とする)、岡留高志(トメさん。「セドリ」を職業とするあゆの恋人)、キンコ(「金魚屋」常連の漫画大好き女子大生)
▼第43話/そこにあるもの▼第44話/スパイ小作戦▼第45話/白い漫画本▼第46話/カップル修業中▼第47話/少年探偵登場・2.▼第48話/神の街(前編)▼第49話/神の街(後編)▼オマケ漫画/赤松伝説▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳● 主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる)● あらすじ/ある冬の朝、高校生の絵梨奈は、毎日川べりの同じ場所に座って本を読んでいるおばあさんが、実は漫画を読んでいることに気がつき、思わず話しかける。おばあさんが読んでいた漫画は『ムーミン』。始めて見る漫画版の『ムーミン』に感嘆する絵梨奈に、おばあさんは突然、とある秘密を教えてくれるが…(第43話)。● 本巻の特徴/古本のせり市に参加するため、本の街・神田神保町にやってきた菜月と斯波。この街で斯波が出会った一人の女性が探す「ある漫画」とは…? 前後編でおくる「神の街」他、全7編収録!!● その他の登場人物/小篠あゆ(金魚屋の常連。古漫画の売買で利ざやを稼ぐ「セドリ」を職業とする)、岡留高志(トメさん。「セドリ」を職業とするあゆの恋人)、キンコ(「金魚屋」常連の漫画大好き女子大生)
▼第36話/臨時休業▼第37話/乙女の謎▼第38話/1/24秒の記憶▼第39話/古本のお医者さん▼第40話/嗚呼(ああ)男意気▼第41話/本が好き(前編)▼第42話/本が好き(後編)▼オマケ漫画番外編▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる)●あらすじ/突然「金魚屋」を襲った大きな地震。偶然店を訪れていたあゆ、トメさん共々、菜月もケガこそなかったが、直後にかかってきた清太郎の電話から大変な事態が発覚する。ダンジョンの様子を心配する清太郎に促され、入り口を開けた菜月が目にしたのは、崩れ落ちた本で完全に埋めつくされた通路だった。愕然とした菜月は、急いで斯波に連絡するが…(第36話)。●本巻の特徴/書店でアルバイトを始めたキンコちゃん。でも「金魚屋」とは全く勝手が違うようで、大苦戦!? 実在の漫画を素材にした古書店物語、あなたの胸にも必ず響く全7編!!●その他の登場人物/小篠あゆ(金魚屋の常連。古漫画の売買で利ざやを稼ぐ「セドリ」を職業とする)、岡留高志(トメさん。「セドリ」を職業とするあゆの恋人)、キンコ(「金魚屋」常連の漫画大好き女子大生)
▼第29話/ストリートファイター▼第30話/漫画好き▼第31話/漫画のない国・2▼第32話/ほうれん草▼第33話/I'm here.▼第34話/笹山's エンジェルズ(前編)▼第35話/笹山's エンジェルズ(後編)▼オマケ漫画/大人のコロコロ▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳 ●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる) ●あらすじ/カワタ自動車の営業マン・藤城は、優秀だが堅物で無愛想なのが玉にキズ。常に明るく前向きな、自分と正反対の性格を持つ後輩・川畑のことを疎ましく思っていたが、ある日、そんな川畑に誘われて一緒に飲みに行くことに。はじめはお喋りな川畑の話を苦々しく聞き流していた藤城だったが、話題が漫画『あしたのジョー』に移ったとたん…(第29話)。 ●本巻の特徴/なんと金魚屋に雑誌の取材が! “漫画好きアイドル”の来店に斯波の鼻の下も伸びっぱなし、だが…!? 一冊の漫画が織りなす喜怒哀楽物語、全7編!!
▼第22話/悪魔の力▼第23話/早すぎた男▼第24話/続・共通言語▼第25話/美しい人▼第26話/金魚屋日記〈塩釜の巻〉▼第27話/おかしな2人▼第28話/明日来る人▼オマケ漫画/21世紀のおくりもの▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳 ●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる) ●あらすじ/ある日、金魚屋を訪れたひとりの青年。家庭教師先の少年のために「おもしろい漫画」を探しに来たと青年が言うと、斯波は「あるにはあるが、あなたには売れない」と、理由も述べずに彼を追い返してしまう。そんな斯波の接客態度をなじる菜月だったが、そこへ今度は、家庭教師からここに「おもしろい漫画」があると聞いてきた少年が現れて…(第22話)。 ●本巻の特徴/金魚屋で漫画談義に興じるイケメン(?)たちを、一喝した小男とは? また、菜月の母が誰にも行き先を告げずに訪れた記念館とは? 一冊の漫画が紡ぐ人間模様を描く、最新弟4集!!