作者 : 芳崎せいむ
猟奇犯罪特捜室に最大の危機、到来!! 京都の地で何者かの襲撃を受け 梁の助けで一命を取り留めた鐘巻管理官は、 その後「ヨハネの子羊教団」元信者・野々口の殺害現場で 死んだはずの兄・賢人と思しき人物を確認した。 「殺人鬼を創造した」と語る脳科学者・神宮義道の足跡を追って 香港へと飛んだ油小路と鐘巻。 その地で彼らは、梁が別人による「なりすまし」であり、 その課程で、死んだはずの鐘巻の兄・賢人が "悪魔の実験"に加担していたという事実を掴む…!! 同じ頃、死刑囚・神宮正義の命運を握る法務大臣の背後に 賢人の存在が浮上したーー 終わりなき"殺人リレー"の黒幕は、やはり鐘巻の兄なのか!? そして特捜室に、甚大な危機が押し寄せる…!! 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回「さいとう・たかを賞」を受賞した話題作、待望の新刊登場! 凶悪さ・複雑さを増してゆく事態に加えて、 降りることを許されないジェットコースターに乗ってしまったかのようなスピード感。 正気を保つことすら難しく思える状況下で、それぞれのキャラクターが織りなすヒューマンドラマの厚み。 そのどちらもが魅力にあふれ、確かな読み応えを約束する最新刊です!
第1回「さいとう・たかを賞」受賞作! 殺人を快楽とする脳の誕生! 悪を創造する脳科学の終着点は……人類の終末か!? 新興宗教教祖にして死刑確定囚・神宮正義の分析通り、 連続殺人は“リレー形式”で行われていた!! ある殺人者の動機を、次の殺人者が叶えるというシステムだ。 やがて殺人リレーは二股に分化!? 一方は何者かに殺害され、一方は次の獲物が誰か予告!! その標的は、彼らを追う側の鐘巻管理官ーー理由は、 鐘巻の兄・賢人こそ脳科学を悪用し、自分を悪魔に改造 したからだと。 すべてを計画したのは、17年前に失踪した賢人なのか!? 油小路と鐘巻が決断した捜査方針は!? 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回「さいとう・たかを賞」受賞作! さいとう・たかを氏、池上遼一氏、佐藤優氏、やまさき十三氏 激賛!! さいとう・たかを氏「完成度の高い作品である。リチャード・ウー氏のシナリオは、芳崎氏の作画とうまく噛み合っている」 池上遼一氏「特異な発想の根拠となる深い知識が物語にリアリティーを与えており、巧妙に計算された緻密な構成でじわじわと恐怖を盛り上げながら核心へと導いていく手法に引き込まれる」 佐藤 優氏「最新の聖書学、脳科学の成果を十二分に吸収した上で、複雑な世界を複雑なまま描いている。ただし、読みやすい」 やまさき十三氏「面白い! 読む者が気付いていない自分自身の心の闇まで抉り出すサイコ・サスペンスの傑作」