制作・出演 : 笠智衆
父親の再婚をきっかけに妹と離れ、隣村の雑貨屋に預けられたゲン。 辛い思いを抱える彼を励ますのは不動明王だった。 名作児童小説を巨匠・稲垣浩が映画化。 三船敏郎演じる不動明王が、円谷英二の特撮で描かれる。 <収録内容> 【Disc】:DVD1枚 ▽映像特典 予告編
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松竹株式会社お見合い騒動に沸く寅さんが、若者たちの恋のキューピットに!? 松竹喜劇作品に手腕をふるった才匠、森崎東によるシリーズ第3作。 ご存知『男はつらいよ』シリーズ第3作。今回は前2作の山田洋次から『時代屋の女房』、 『美味しんぼ』などの森崎東に監督をバトンタッチしており、 毎度おなじみのお話でも風景の切り取り方などを含めて大いにタッチが異なり、 寅さん(渥美清)以外のキャラもどこか荒々しく、新鮮な味わいで見守ることが出来る。 ストーリーは寅さんにお見合い話が持ち上がっての葛飾柴又騒動と、 後半は湯の山温泉の宿で若者たち(香山美子&河原崎健三)の恋のキューピットを演じつつ、 女将のお志津(新珠三千代)に恋焦がれていくさまが人情味豊かに描かれていく。 また今回は寅さんがいかにしてふられるかがじっくり描かれている辺りも新味であり、 さらにはふられてもどこか未練たらしい寅さんの姿が哀れを誘う。 番頭役の名脇役・左卜全の存在感も圧倒的なのであった。
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松竹株式会社競馬で大儲けした寅さん、おいちゃんとおばちゃんを連れてハワイ旅行!? 労働者諸君まで巻き込んで、寅さんの新たな恋のお相手は幼稚園の先生だ! 『男はつらいよ』シリーズ第4作は、 名古屋競馬場で大穴のワゴンタイガー(=車の寅)になけなしの金をつぎ込んで見事大儲けした寅さん(渥美清)が、 葛飾柴又までタクシーでご帰還。当時の運賃は2万9,000円なり。 そしてまだハワイが夢の時代、寅さんはおいちゃん(森川信)とおばちゃん(三崎千恵子)を連れてハワイ旅行と決め込むが……。 今回の監督は、本シリーズの前身たるTVドラマの演出を担当していた小林俊一で、従来よりも柴又の人々の個性を表に出しながら、 町を挙げての騒動をドタバタチックに描いているのが大きな特徴。 後半は“とらや"に下宿する春子(栗原小巻)へ、例によって寅さんの恋幕情が繰り広げられるが、 お隣の“労働者諸君"まで巻き込んでの滑稽なデート演出なども楽しい。 また彼女の境遇がどこか寅さんと似ているという設定も心憎い。
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松竹株式会社寅さん“とらや"の二階を間借りするマドンナに、いつものように一目ぼれ! 安定した笑いと人情の機微のバランスで観る者の心を和ませるシリーズ第6作。 『男はつらいよ』シリーズ第6作は、安定した笑いと人情の機微、その絶妙なバランスで観る者の心を和ませる。 長崎五島列島・福江島へ出戻る貧しい子持ち女・絹代(宮本信子)と一夜を共にすることになった寅さん(渥美清)。 ストイックな女性感を忍ばせる彼は、絹代の父・千造(森繁久彌)との親娘愛に触れるうち、故郷を懐かしんで葛飾柴又へ。 しかし、それまでの男ぶりはどこへやら、義弟・博(前田吟)の独立話をこじれさせて周囲のひんしゅくを買う彼は無責任な悪ガキそのもので。 さらには第4作同様、“とらや"の二階を間借りするマドンナ夕子(若尾文子)への恋の結末も、もはや言うまでもないのであった……!? なお、後に二代目おいちゃん役に抜擢される松村達雄が好色な医者役で出演。 また冒頭ではないものの、第2作以来の寅さんが見る夢のシーンも拝むことができる。
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松竹株式会社シリーズ第7作は、歴代マドンナへの寅さん失恋話に花が咲く。 『学校2』の原点ともいえるシリーズ初期を代表する秀作! シリーズ第7作の『男はつらいよ』は今までと一味違う。 第2作で巡り会えた寅さん(渥美清)の実母・菊(ミヤコ蝶々)が京都から30数年ぶりに上京するも、 早速帝国ホテルにて関西弁と東京弁の親子喧嘩。 また、第1作のマドンナでもあった御前様(笠智衆)の娘・冬子(光本幸子)が再登場したり、 歴代マドンナによる寅さん失恋話を“とらや"の人々が口にするなど、前半部はちょっとしたシリーズ総括が図られているのだ。 一方、今回のマドンナ花子(榊原るみ)は軽度の知的障害者という設定で、 後の山田洋次監督の代表作の1本『学校2』にも通じる原点的内容にもなり得ている。 寅さんを慕って“とらや"に赴き、ついには彼のお嫁さんになろうかとまで言う彼女。 初めてマドンナに愛される寅さんの恋路を遮るものとは…!? ラストの切ない笑いも含め、シリーズ初期を代表する秀作である。
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松竹株式会社幾多の涙を乗り越えて、迷惑以上の歓びを与えながら、今日も寅さんは旅に出る。 日本人の人情、その侘・寂を体感させるシリーズ第8作。 旅一座との交流を経て葛飾柴又に帰ってくるや、 早速周りに迷惑かけ通しの寅さん(渥美清)の耳に、妹さくら(倍賞千恵子)の歌声が悲しく響く…。 『男はつらいよ』シリーズ第8作は開巻早々どこか侘しさを帯びており、呼応するかのように今回は博(前田吟)の母が逝く。 帝釈天の横で喫茶店を開業した今回のマドンナ貴子(池内淳子)も、夫に先立たれた子連れ未亡人。 また、TVシリーズからおいちゃんを好演してきた森川信は、惜しくも本作が遺作となった。 「バカだねえ!」など、この名優ならではの切れのいい名台詞の数々が、これを最後に聞けなくなるのも寂しい限り。 しかし、寅さんは独りになった博の父(志村喬)の、そしてマドンナとその子供の寂しい心を癒す。 今や美女が現れるだけでおっかなびっくりの柴又庶民だが、寅さんは迷惑以上の歓びも実は与えている。 だからこそ、いつもとは異なる恋の結末も、観る者に深い余韻を残してくれるのだ。
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松竹株式会社嗚呼、ついに寅さんがプロポーズされる!? これまでの寅次郎の失恋パターンを覆す画期的かつスリリングなシリーズ第10作! 離婚して美容院を閉店したばかりの寅さんの幼馴染・千代(八千草薫)に“とらや"の二階を間借り中の東大助教授・岡倉(米倉斉加年)が一目惚れ。 それを知った寅さんは“さしずめインテリ"な彼をからかいつつも、二人の仲を取り持とうとするのだが、彼女の本命は何と・・・・・・? ここれは岡倉が従来の寅さん的役割を果たしており、フーテンもインテリも恋の駆け引きに関しては大差なし、 というよりももはや『男はつらいよ』インテリ版といったお可笑しみが楽しいが、 それ以上にこれまでの寅さんの失恋パターンを覆した画期的な展開が実にスリリングでもあるのだ。 また今回は日本映画史に残る大女優・田中絹代が信濃旧家の奥様役で特別出演しており、作品の風格をより一層高めてくれている。
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松竹株式会社寅さんにとって運命のヒロイン、リリーが初登場!女版“フーテンの寅"と寅さんの心の交流、その先に待ち受けているものとは? 父親の2回忌の法事をメチャクチャにするなど、 今回も“とらや"の人々に迷惑をかけっぱなしのまま旅に出た寅さんは、 北海道・網走に向かう夜行列車の中で、外の闇を見つめながら涙を流す旅回りのキャバレー歌手、リリーに出会った。 中学のときに家を飛び出したという、いわば女版“フーテンの寅"たる彼女と寅さんは、 お互いシンパシーを抱きつつ、日本のどこかで再会を約束するが……。 歴代マドンナの思い出話で“とらや"の人々が盛り上がる中、一人の男に惚れて惚れて惚れぬきたいというリリーを、 果たして寅さんは受け止めることが出来るのか? また今回は寅さんが牧場で働くようになるが、意外と虚弱体質であったこともわかる!?
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松竹株式会社何と今回、“とらや"の人々が旅に出て寅さんがお留守番!? 観る者の予想を裏切り続ける展開の妙、粋なシリーズ第12作。 おいちゃんが帝釈天のおみくじで凶を引くと同時に、寅さん(渥美清)が葛飾柴又にご帰郷。 案の定、おいちゃん夫婦(松村達雄&三崎千恵子)とさくらの家族(倍賞千恵子&前田吟&中村はやと)は明日九州旅行へ繰り出す予定であった・・・・・・。 今回は“とらや"の人々が旅をして寅さんがお留守番という、いつもと逆転した構図で始まり、 当時まだ料金が高い長距離電話を用いておいちゃんと口喧嘩するなど、寅さんの寂しさ転じてのワガママと人情が炸裂する。 後半は例によってマドンナ登場。旧友(前田武彦)の妹で、 寅さんのことをクマかカバと呼ぶ貧乏画家のりつ子(岸恵子)のさばさばした性格に、 いつしか彼はパトロンと化していく!?その後も微妙に観る者の予想を裏切り続ける展開の妙が粋なシリーズ第12作。 私もあなたもみんながほおっておけない寅さんの恋の行方や、いかに?
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松竹株式会社何と、乳飲み子抱えて寅さんが帰郷した!?赤ん坊から恋敵の面倒まで見てしまう寅次郎、お人よしのシリーズ第14作! シリーズ第14作は、九州の呼子の港でひょんなことから赤ん坊を預けられた寅さん(渥美清)の受難と、 しじじゃら始まる恋の騒動を描いていく。 乳飲み子を抱えて困り果てた寅さんは、苦心惨憺の末に葛飾柴又へ帰郷。 赤ん坊が熱を出したので病院にいくと、そこには美しい看護師の京子(十朱幸代)が・・・・・。 赤ん坊をめぐる“とらや"の人々のあれこれが妙味で、 特に子供が出来なかったおばちゃん(三崎千恵子)が親身に赤ん坊の面倒を見るあたりはしんみりさせられる。 そして、後半は京子に片思い中の合唱団リーダー(上條恒彦)を、寅さんがついつい叱咤激励してしまったがために・・・・・!?
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松竹株式会社出戻り娘のいたわりに不器用で頑固な獣医。 彼の心を寅さんは解きほぐせるのか?寅次郎、“世界のミフネ"と知床の地で出会うシリーズ第38作! 寅さんこと渥美清と、世界のミフネこと三船敏郎。 昭和を代表するビッグ・スターの共演が見所のシリーズ第38作。 おいちゃんが入院しても“とらや"の店番すら務められない寅さんは、 結局葛飾柴又を飛び出して初夏の北海道・知床半島へ。 そこで出会った頑固な獣医が三船の役どころ。 ひそかに恋するスナックのママ(淡路恵子)に毒舌を吐き、 駆け落ちした末に出戻ってきた娘・りん子(竹下景子)に冷たくあたってしまう不器用な彼のかたくなな心を溶かしてくれるのは、 もちろん寅さんなのであったが、彼は彼で毎度よろしくりん子にほの字!? さて、オホーツクの美しい自然に囲まれて、男たちの無骨な恋路の結末はいかに? なお、淡路恵子はデビュー作『野良犬』以来の三船との共演。 竹下景子は第32作『口笛を吹く寅次郎』に続いてのマドンナ登板となった。