制作・出演 : イツァーク・パールマン
2度目の録音となる第2番。愛らしく美しいが、高い技巧を要求される第1番では、パールマンの巧さが光る。有名で聴きやすい第2番も、ぐっと掘り下げた演奏で素晴らしい。ロジェストヴェンスキーの伴奏も濃密だ。
フランスのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン曲5曲を収録したアルバム。高度なテクニックを駆使し、軽やかに滑らかに弾き進むさまは、パールマンならではの魅力に富んでいる。さまざまな表情を見せる演奏が醍醐味だ。
有名曲ばかりではないが、パールマンの名技性と伸び伸びと歌い上げる開放感にあふれた演奏は、聴く者を幸せにさせる力がある。初めて聴く曲も親しみを持たせるパールマンの魔術が感じられる一枚だ。
フィギュア・スケート人気を反映した企画アルバム。人気選手たちが競技中に使用する楽曲を、2008/2009年シーズンのものを中心に厳選収録している。クラシック入門者にも聴きやすい一枚だ。
パールマンの初期のころの録音で、弾きとばさずにじっくりと作品と向き合った演奏が楽しめる一枚。パールマンならではの美音と高度なテクニック、流麗でロマンティックな音楽が、新鮮でキラキラと輝いている。
ヨーヨー・マ2度目の「ドヴォ・コン」(前作はマゼール指揮ベルリン・フィルとの1986年録音)で、マズア率いるニューヨーク・フィルとの95年録音盤です。1995年はちょうど、ロンドンでこの曲が初演されてからちょうど100年目にあたる年で、そういう意味でも記念碑的なアルバムとなりました。マゼール盤での若々しいチェロも捨てがたいですが、やはりここでの成熟したソロの輝かしい音色には思わず聞き惚れてしまうことでしょう。カップリングには、1993年12月16日プラハで行われたドヴォルザークの「新世界交響曲」初演100周年記念公演をライヴ録音したアルバムからです。小澤征爾指揮ボストン交響楽団、パールマンとの共演という豪華な組み合わせです。そして最後は81年に録音した小品集から、クライスラー編曲の「わが母の教え給いし歌」。ドヴォルザークの哀感あふれる旋律美が味わえます。
パールマンの美音が最大限に活かされた演奏が楽しめる一枚。ベートーヴェンは、ジュリーニともどもたっぷりとうたい上げている。ブルッフでも、磨き抜かれた響きが甘美な世界を作り上げている。ハイティンクの伴奏も見事。
サラトガ音楽祭でのライヴ録音で、初の共演となった話題のアルバム。アルゲリッチの挑発にパールマンが本気になった、丁々発止としのぎを削る演奏。調和と対立が絶妙な、聴きごたえ十分のアンサンブルだ。
ヴァイオリン協奏曲は、民族色の強い協奏曲で、パワーに満ちた快作だ。こういう曲を名人が演奏すると凄いことになる。パールマンは、民族色を前面に出すということはないが、まさに胸のすく快演と言える。
全盛期のパールマンらしい、豊麗なヴァイオリンがたっぷりと聴ける2曲をカップリング。とりわけチャイコフスキーはオーマンディ率いるフィラデルフィアとの、まさに豪奢な競演が素晴らしい。
70年代、若きパールマンの最も輝いていた頃の録音。饒舌でありながらも崩れることのない造形力と持ち前の甘美な音色とのバランスが良い。クライスラーの洒落た小品を格調高く弾ききっている。