制作・出演 : オムニバス
ソングライターとして揺るぎない評価を受けているコステロの他人に提供したナンバーやカヴァー曲を集めた、ファンにはありがたいオムニバス。新たに知る発見の驚きこそ少ないものの、改めて曲の素晴らしさを再認識。本人の解説付きってのも泣ける。
おおかたの人にとっては日本戦と同時に終了しちゃった感のあるW杯?! サンバに代表される、身体にしみこんだリズム詰まった楽しいアルバムは、サッカーが{文化}となっているブラジルの、底力わかる応援歌コンピレーション。コレ書いてる今はベスト4確定。
文字通り“曲”の根本をマル裸にする本命盤。D・パープル、L・ツェッペリンに次ぐのが本盤。各パートが皆リズム・ラインを奏でるといった感じだが、ファンクにも傾倒しただけに意外なほど違和感もなく、楽曲が持つ妖しい色気も上手く生かされている。
打ち込み主体の日本人ユニットによるレッド・ツェッペリンのカヴァー集。収録曲はツェッペリンの代表曲ばかりだが、全曲インストで、いわば流行のデジタル・ロック的解釈による1枚といえる。しかし、ジャケットほど過激でない平凡な内容だ。
J-WAVEの開局10周年を記念したオムニバスのビクター編は、都会のBGMとして機能する局らしく、汗の匂いよりコロンの香りが似合う流麗なポップ&ソウルを中心に選曲。90年代半ばの曲が並ぶ中、70年代AORの(2)(10)がアクセントになっている。
リンドベリは今年40歳になるフィンランドの作曲家。エネルギッシュな“若さ”に満ちた出世作「クラフト」は、前衛音楽の可能性と魅力を新たに開示した傑作。何より音色やモティーフが斬新。オリエンタリズムや懐古主義に靡かぬ硬派的作風に惚れ惚れする。
ジャズ、フォーク、クラシックといったジャンルを超えた活動で知られているサルマントの個展。ジャズ交響詩「スオミ」や「北の情景」を聴いていると、三枝成彰の作品と一脈通じるところがあるようにも。ジャンルを超えた聴衆に受け入れられそうなディスクだ。