制作・出演 : キリル・コンドラシン
BR KLASSIK〜バイエルン放送自主制作レーベル コンドラシン/フランク:交響曲ニ短調、ほか 旧ソ連の生んだ名指揮者、キリル・コンドラシンは、クーベリックの次にバイエルン放送響の首席指揮者に着任する予定でした。1978年にソ連から亡命して、コンセルトヘボウ管などへの客演で着々と西側での声望を高めていたコンドラシン[1914-1981]。 しかし彼は、1981年3月7日、クラウス・テンシュテットが本番直前にキャンセルした北ドイツ放送交響楽団のアムステルダム公演(マーラーの交響曲第1番ほか)で代役を引き受け、演奏会を大成功に終わらせたものの、直後に具合が悪くなり搬送先の病院で急死してしまいます。バイエルン放送響と相性抜群と見られていた名指揮者だけに、この悲劇は多くのファンを落胆させることとなります。 そんなコンドラシンが残した録音のなかで、最も知名度が高いもののひとつがアルゲリッチと競演したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でしょうか。ワイルドなソロと豪快に渡り合うオーケストラの表現力はいつ聴いても凄いものです。その演奏会の後半に演奏されたのが、このフランクの交響曲ニ短調。 そのピアノ協奏曲第1番を上回るほどのアグレッシヴな演奏は、伝統的な重厚路線とは一戦を画す、コンドラシンならではのシャープなセンスを感じさせてあまりに見事です。 【収録情報】 ・リムスキー=コルサコフ:序曲『ロシアの復活祭』 ・フランク:交響曲ニ短調 バイエルン放送交響楽団 キリル・コンドラシン(指揮) 録音時期:1980年2月7,8日 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール 録音方式:ステレオ(ライヴ) Powered by HMV
最高の音で楽しむために!
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。コンドラシン&RCAビクター響のロシア名曲集が楽しめる。
チャイコフスキーの第1番は、チャイコフスキー・コンクール優勝直後に吹き込んだ有名な録音。若さみなぎる、覇気に満ちた眩しい演奏が楽しめる。ラフマニノフも、いささかの屈折もない光り輝くような名演だ。
制作・出演
キリル・コンドラシン / グレゴリー・ストリャーロフ / サミュエル・サモスード / サン=サーンス / ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ / モスクワ・フィルハーモニー交響楽団 / モスクワ・ユース交響楽団 / モスクワ放送交響楽団制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / キリル・コンドラシン / ズービン・メータ / デイヴィッド・ジンマン / モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 / ラフマニノフ / ロリン・マゼール / ロンドン交響楽団 / ヴラディーミル・アシュケナージ第1回チャイコフスキー・コンクールで優勝をかっさらい凱旋帰国した直後に録音されたのは、チャイコの第1番だけではない。このラフマニノフの第3番は、センセーショナルとはまた別次元の、クライバーンの真のロマンティシズムとピアニズムを示している。
アルゲリッチの代表的な録音2つをカップリング。両方ともライヴ録音で、アルゲリッチの美質が遺憾なく発揮されている。30代後半の、奔放さと緻密さが見事に一体となった、天才ならではの快演だ。