制作・出演 : キング・クリムゾン
“若人に向けた入門編”と銘打って、69年から96年までのライヴ音源を2枚に分けて収録。結成当時の演奏を収録したDISC1(1)の、ノリが堅いなりに混合リズムに取り組む熱気がおもしろい。近年の演奏は通俗の度合いを増しているように思えるのだが?
84年のモントリオールで行なわれた第4期クリムゾンのラスト・ライヴ。職人たちを背に暴れるブリューのフロントマンぶり。スタジオ盤では退屈に感じられがちなリフの反復も、攻撃力を増し凄く気持ちいいのだ。この時期の作品は賛否両論だけど、これは買いっ。
69年。デビュー当時のキング・クリムゾンのライヴを収録したもの。アルバム収録曲のみならず、未だ、試行錯誤の段階のマテリアルなど、ファンには資料的価値の高い楽曲が並んでいる。69年だと思うと、クリムゾンの革新性に改めて恐れ入る。
昔から、数あるクリムゾンのブートレグの中でも最高の音質とパフォーマンスとしてファンの間で認められていた73年11月15日、アムステルダムでのライヴをオフィシャル・リリースした作品。今、改めて聴いたが、やはり全盛期のすさまじさが伝わってくる。★
オリジナル・メンバーによる第1期のライヴ録音を集めた2枚組。69年5月のBBCセッションから同年12月のフィルモア・ウェスト公演まで、初期の名曲や未発表曲が現場感覚で擬似体験できる。録音状態は今ひとつだけれど、信者にとっては聖杯クラスの宝物。
これまたとんでもないライヴCDだ。スラック攻撃! フリップ先生、ま、ま、参りマシタ。95年10〜11月の日本と米国でのライヴの『スラック』のインプロヴィゼイションをつなぎ合わせた全1曲です。完全マニア向けだけど、じっくり聴けるのが嬉しいのも事実。
新生クリムゾンの2枚組ライヴ。94年10月のアルゼンチンにおけるライヴが収録されているが、ミキサー卓で録ったDAT音源にほとんど手を加えていないだけあり、ダイナミックな演奏が生々しく伝わってくる。2枚目の(3)(4)など、過去の名曲もバッチリ収録。
前年に活動を再開した、深遠バンドの95年の作品。研ぎ澄まされた高尚ロック、いろいろなカタチ。御大じっくり、ブリュー活躍。共同制作者はギター好きのビル・ボトレル。D.シルヴィアンと絡むかと思えばマドンナやシェリル・クロウもやるし、なるほど。
91年に発売された4枚組『ジ・エッセンシャル・キング・クリムゾン』の縮小盤。69〜84年までのスタジオ作品で構成されており、入門用としても最適だが、初登場ヴァージョンの(3)など、貴重な曲も含む興味深い内容なのはさすがロバート・フリップ。