CDエキストラ仕様で映像も楽しめる本作。楽曲は相変わらずテンションの高い作品が、ぎっしり詰まっている。音も詞も、そして稲葉のヴォーカルも、有機的なエネルギーが渦巻いている。ちょっとセクシーで淫らな匂いが、刺激的だ。
フォーライフ期の音源((2)(7)(17))を加えた井上陽水のポリドール時代のベスト。(9)を聴くと当時、歌の設定さながらにラヴレターを書いた女の子の親父から抗議の電話が来た時のことを思い出す。(5)や(13)のシュールな悪意も懐かしい。歌詞だけのライナーは淋しい。