制作・出演 : ギュンター・ピヒラー
ウィーン音楽大学の教授たちによって結成された世界最高峰カルテットの1987年の録音をHQCD化。ハイドン・セットの中から、温かいムードの「第14番」、唯一の短調作品「第15番」を収録する。
ウィーン音楽大学の教授たちによって結成された世界最高峰カルテットの1990年の録音をHQCD化。メンバーの入れ替えはあったものの、演奏の瑞々しさは変わらず、ダイナミックさと円熟味を増した演奏は圧巻だ。
ウィーン音楽大学の教授たちによって結成された世界最高峰カルテットの1989年の録音をHQCD化。第19番「不協和音」では、冒頭の異様なほどのテンションの高さから、彼らの実力の高さが伺える。
アンサンブルの総体、そして弦楽器のみと管楽器のみ。というように、ここにはオーケストラ・アンサンブル金沢を裸にしてしまうような手強い曲が並んでいる。しかしピヒラーの指揮のもと、技術・スタイル・表現のどこをとっても隙がない。好演である。
ドビュッシー、ラヴェルともに唯一の弦楽四重奏曲であり、近代フランスを代表する弦楽四重奏曲でもある傑作。もっとも脂が乗っていた時期のアルバン・ベルクSQの、高い機能性と豊かな歌心を持った名盤だ。
発売元
ユニバーサルミュージックこの人のユニークな音楽性が基本的に変わっていないことを、興味深く聴いた。何を弾いてもロマン派の匂いがし、ブーニン・イズムともいうべき独特の“言い回し”が出てくる。そういう意味でこのベートーヴェンも新鮮。透明なOEKのアンサンブルとのコントラストも面白い。
アルバン・ベルクSQの名演2曲をカップリングしたアルバム。緊密なアンサンブルと即興的な掛け合いが豊かな“歌”を生み出し、それぞれの民族性を踏まえた上で普遍性を獲得している。特にスメタナが秀逸だ。
制作・出演
アルバン・ベルク四重奏団 / ギュンター・ピヒラー / ゲルハルト・シュルツ / トマス・カクシュカ / ハインリヒ・シフ / ハット・バイエルレ / ベートーヴェン / ヴァレンティン・エルベンABSQの最初のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集からの1枚。ベートーヴェン後期の傑作を、明快に高らかに歌い上げる。峻厳さと平明さが見事に融合され、音楽の愉悦をも感じさせる稀有な演奏となっている。
ABSQの最初のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集からの1枚。第13番と終楽章とするつもりだったと言われている「大フーガ」との組み合わせ。緻密なアンサンブルと緊張感の持続、そして豊かな歌心。ABSQの名演のひとつだ。
結成20年目に録音された2度目となるベルク。第1回目の録音も名演だったが、さらに磨きがかかり、余裕と深みを増した稀有な演奏に仕上がっている。ABQ絶頂期の名盤にして、いまだに群を抜いたアルバム。
磨き抜かれた音色とシャープな切れ味はいかにもピヒラーらしい。速めで演奏されつつニュアンスに事欠かない各曲の緩徐楽章は特に美しい。K.525のメヌエット楽章での間のとり方やデリケートな音色、K.138の終楽章の主題部のエコー的扱いなどまさに手練れの技。
アルバン・ベルクSQの第1回目の全曲録音のひとつ。初期の作品ながら、後期の作品と同じようなスケール感を持った、力の入った演奏。骨格の太さと緻密さと歌心が絶妙なバランスを保っている。