制作・出演 : クルト・マズア
リスト&コダーイ:管弦楽名曲集リスト&コダーイ:管弦楽名曲集
91年にマズアがニューヨークpoのボスになった時は、「この意外性のある組み合わせ、続くんかいな?」と思ったりもしたが、ひょっとするとひょっとするかも。ドイツ+アメリカのドメリカ的演奏なのに、お互いなぜか燃えている。なかなかの珍味だ。
ブリテン/戦争レクイエムブリテン/戦争レクイエム
冒頭から凄絶な緊張感。ニューヨーク・フィルからこれほど深い響きを聴いたのは久しぶり、マズアの懐の深さに改めて脱帽だ。彼にとってこの曲の初体験がケーゲル指揮の演奏だったというのは興味深い。少なくともここには戦争の記憶が刻印されている。
ブラームス:交響曲第2番&大学祝典序曲ブラームス:交響曲第2番&大学祝典序曲
一昨年のシーズンから音楽監督に就任したマズアのブラームスでこれはライヴ。録音の特質と相まって大変柔和なブラームス。旋律の歌わせ方もよく管理されオケもぴったりとまとまる。ただこのCD(2)の途中で40秒ほど左右が反転するという不良があった。
メンデルスゾーン&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
これは名演である。持ち前の優秀な技術と若々しさに、自在な表情としなるような伸びやかさ、それにスケールの大きさが加わり、今までの録音から一気に2,3段階も良くなったような感じ。今後が心配になるほどの高い完成度で、まずは必聴盤。