制作・出演 : サイラス・チェスナット
11曲をピックアップした自選曲集。デビュー作と第2作は小曽根真プロデュースによるヴァーヴ作品。それらを含め全リーダー作5枚からのチョイス。デュオからクインテットまで編成はさまざまだが、一貫して熱いスピリット。演奏はもちろん、オリジナル曲が美しい。
フラームのテナーはとてもソフトな優しさに満ちた音色が特徴だ。日本ではヴィーナスのこの作品が彼の初リリース。サポートするチェスナット(p)のプレイも聴きどころ。ラテン・ナンバーやバラードをたっぷりと楽しんだ。白人テナーに注目すべき人材が現れたのではないか。
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株式会社ポニーキャニオン美しいマンシーニのメロディに挑んだピアノ・トリオによる快作である。数々の名作の中から9曲を選定。どれもが馴染みの作品だ。タイトル曲は映画の同名主題曲、その美しいメロディをサイラス・チェスナットのピアノが甘くせつなく奏でる……これは堪らない。
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ユニバーサルミュージック2001年頃からコンスタントに活動を続ける女性ヴォーカリスト、ジャッキー・ライアンの日本デビュー・アルバム。メキシコ人の母を持ち、広い声域とやや乾いた声色が魅力。ボサ・ノヴァやラテン系の楽曲で、いっそうその歌声が引き立っている。
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株式会社ポニーキャニオンサイラス・チェスナット率いるピアノ・トリオのベスト盤。スタンダード・ソングを、あふれる歌心と抜群のスウィング感で弾きこなし個性を発揮している。リズムを支えるのはベテランのジョージ・ムラーツ、中堅として安定感あるルイス・ナッシュ。
マリリンは西海岸で活動するポップス系シンガーだが、ニューヨーク初録音の本作は、サイラス・チェスナットやケン・ペプロフスキーらと共演した正統派のジャズ・ヴォーカル作品。しっとりとした味わいが魅力。「キャラバン」ではアップ・テンポの熱唱を披露する。
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株式会社ポニーキャニオンムラーツ、ナッシュと組んだマンハッタン・トリニティでお馴染みのチェスナット、久々の単独名義のトリオ作品。タイプの異なるリズム隊を迎え、日本で人気の高いジャズメン・オリジナルに挑戦。斬新な工夫が随所にちりばめられた“直球勝負”の一枚だ。
重慶出身、NY在住のシンガーの2作目。アコースティックかつシンプルな音に調和するあたたかいヴォーカルが心地よい。哀愁漂う1曲目、軽快な2曲目、気だるい雰囲気を醸す9曲目など、好トラックが並ぶ中でも印象的なのは松任谷由実の5曲目。淡々とした表現に深い情感がこもる。★
三頭とも言える強力トリオがガーシュウィンからボンファ、ケニー・バロン、モンクまで取り上げたスタンダード集。有名曲(1)の冒頭からベース・ソロに入るところなどこのトリオならではの呼吸の妙/間を見るようでもあり、自由でリラックス・ムードにあふれたトリオ作。★