制作・出演 : サティ
さまざまなシーンで活用できて楽しめるオムニバス・ベスト“決定盤!!”シリーズの“安眠クラシック”編。すこやかな眠りへといざなう、くつろぎと癒しに満ちた極上のクラシック名曲集で、「アヴェ・マリア」などの親しみのある楽曲を収録する。
ディスク1の内容からもわかるように、“20世紀”という切り口が主眼のセットで、オリジナル・タイトルも『BEST 20th CENTURY CLASSICS』。イギリス色をにじませながらも、見識あるセレクトは立派。充実したブックレット(相原穣)が、このセットの価値を高めている。
ユニークで個性的な解説でTVでも人気の作曲家、青島広志が、クラシック音楽を分かりやすく解説してくれるシリーズ。第7弾となる本作は“印象派”を特集。一度は聴いておきたい美しい曲が詰まっている。
サティとドビュッシーのピアノ曲集。“印象派”ならではの「水の反映」や「月の光」、有名な「亜麻色の髪の乙女」や、サティの夢見るような「ジムノペディ」など、フランス近代の名品がずらりと並んでいる。
フランス音楽の傑作の数々が、エレクトーンの多彩な音色に装われて格段にイメージ豊かに再結晶化されている。特に眼前に大伽藍が出現し、沈降してゆくかのような「沈める寺」のCG的な立体感を伴った精巧な音響設計は圧巻だ。渡辺の音響の魔術師ぶりに瞠目。★
クラシック音楽で癒されたい、安らぎを得たいと思っている人におくるコンピレーション・アルバム。ロマン派の甘いメロディや澄んだ響きに満ちた名旋律の数々が、心に潤いを与えてくれる。
クラシックにスポットを当てた、イマージュ・クラシック・シリーズの第2弾。タイトルは印象派だが、取り上げられているのは、印象派とその前後の作曲家たち。印象派へ、そして印象派からという流れが見える。
デッカ移籍後の2枚目のアルバム。初めてのフランス作品集だが、彼女はフランスとも縁が深く、今までなかったのが不思議なくらい。指のコントロールが抜群で、多彩な音色、ニュアンスを作り出し、繊細さや淡い色合い、微妙なリズムの移ろいなど、まことに美しい。★
サティは酒場で伴奏ピアニストをしていた頃、多くの歌を作った。それは、彼のピアノ曲やオーケストラ曲にみられる人をくった感じや滑稽な感じのものではなく、どれも優しさに満ちた美しいものだ。サティの新たな魅力を知る上でも貴重な1枚。発音が自然だ。
サティの再評価が盛んに行なわれていたころ、サティ演奏・研究家のスペシャリストとして脚光を浴びた島田璃里のアルバム。透明感のあるサティの響きを余すところなく引き出した佳演。
弟のウイントン同様、ジャズとクラシックにまたがって活躍するブランフォードが、近代フランス音楽に挑戦。彼とオルフェウス室内管の自由闊達な感性がぶつかりあって、画期的なアルバムとなった。