制作・出演 : シカゴ響
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」ブラームス:ピアノ協奏曲第1番/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
「ピアノ協奏曲第1番」はベルマンとシカゴ響がガチンコ勝負さながらに激しく火花を散らす烈演。鋼鉄のような強靭さとパワーに満ちたベルマンの独奏だが、ブラームスの繊細な憂愁も的確に捉えている。「悲愴」はカーネギーホールでのライヴで、両端楽章の求心力の強さが印象的。
マーラー:交響曲第2番≪復活≫マーラー:交響曲第2番≪復活≫
シカゴ響との交響曲全集の一枚で、ショルティによる2度目の録音。マーラーが第2番に託したさまざまな思いや哲学はスパッと切り捨て、音符を唯一の足がかりとして純粋音響美を追究した、ショルティならではの名演だ。
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
純器楽交響曲シリーズの第1弾。第1楽章が葬送行進曲というユニークな作りだが、ショルティはそうした文学的な誘惑を避けている。冒頭のホルンから最後の1音まで、シカゴ響の演奏能力の高さに圧倒される作品。
ヘンデル:オラトリオ≪メサイア≫全曲ヘンデル:オラトリオ≪メサイア≫全曲
新古典主義のスタイル、つまりノイエ・ザハリヒカイト(新即物主義)の典型的な指揮者の一人であるショルティ。本作では、彼のバランス感覚や均整美への希求がうまく作用している。声楽陣ともども美しい演奏だ。