制作・出演 : ショパン
別れの曲/ショパン名曲集別れの曲/ショパン名曲集
ダン・タイ・ソンのこのディスクは62分46秒たっぷりとショパンが味わえる。落ち着いたテンポと確かなテクニックに支えられた非常に美しい音。オーソドックスな解釈の内にキラキラ光る才能が見える。鮮明な録音が見事である。
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
リリックで良く流れる美しいショパン。「女性らしいデリケートな」というといかにも安直な形容になるが、まさにそういう感じなのだ。4曲の小品よりは、やはり大作の(1)ソナタに彼女の良さが現われている。今後は一層の自己主張を望みたい。
ショパン:夜想曲全集ショパン:夜想曲全集
小林ひとみに似た仲道サンのCDは、何やら物思いにふけるセピア色の写真がふんだんに入り、女性誌的なきれい感覚で一貫。音楽は主旋律を甘く、悲しく、センチメンタルに歌い回し、アア、コンナニ露骨ナ青春ノしょぱんモ珍シイ。ミンナデ泣コウネ。
ショパン:即興曲ショパン:即興曲
ポーランド出身で各地の国際コンクール入賞歴をもつポブウォツカの、今回のアルバムでは、バラードがとくに注目される演奏である。細部のニュアンスが入念であると同時に、各曲のドラマティックな展開が、抒情豊かに大きなスケールをもって表現される。
ショパン:ポロネーズ全集ショパン:ポロネーズ全集
最近の若手ピアニストの活躍にも注目すべきものが多いが、この録音は日本におけるショパン演奏の最良のものの1つと言えよう。堂々たるテンポで雄弁に語りかけるポロネーズに耳を澄ますと、彼女がいかに多くの事を譜面から掬い上げているかがよくわかる。