制作・出演 : ジム・オルーク
コロナ - 東京リアゼーションコロナ - 東京リアゼーション
ケージ以上に敬愛しているという武満徹作品を、ピアノのほか、オルガン、フェンダー・ローズを用いてオルーク流に解釈。曲名にある「ピアニストのための〜」のくだりを、自己表現の装置と捉えるあたりがこの人らしい。本人解説ほど演説は饒舌ではないが。
タンパータンパー
89年にカセットでリリースされていたという作品のCD化。全3曲、すべて実験的なインストながら、アコースティックとエレクトリックとを巧みに操り響かせていくという現在の彼の基盤となるスタイルが貫かれている。ポップではないが重要な一枚。
リムーヴ・ザ・ニードリムーヴ・ザ・ニード
初来日公演を思い出すプリペアード・ギター(弾くというより操作してギターの音を出す方法)での89年の録音。静謐な持続音の連なりと重なりによるささやかなこの音の秘境は、最近の奥深いポップ路線の確かなキーである。わかりやすい解説文も良い。★