制作・出演 : スヴャトスラフ・リヒテル
リヒテルの詩情リヒテルの詩情
リヒテルのヨーロッパ・ツアーの折りの録音。(1)(2)ともにロマンティックな香りあふれる小品集だが、リヒテルの演奏は感傷に堕さない、いつもながら見事なもの。ジャケットの自作の絵のように、その大きな音楽の中に、氷の結晶のきらめきがいっぱい詰まっているようである。
リヒテル◎シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番/第14番リヒテル◎シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番/第14番
(1)はリヒテル2度目の録音。79年来日時の、(1)は2月1日、(2)は2月7日のコンサートからのライヴである。リヒテルのシューベルトは実にしなやかで美しく、聴き手を自然に音楽の流れの中に委ねさせてくれる。作為的なところをまったく感じさせないという点で、卓抜した演奏といえる。