制作・出演 : セザール・フランク
フランク:交響曲ニ短調、交響詩≪プシュケ≫フランク:交響曲ニ短調、交響詩≪プシュケ≫
厳格さのなかに宗教的かつ官能的な響きが内在した、静謐な思索と哲学的な沈潜をも感じさせるフランク唯一の交響曲。独自の語法である循環形式を用いたこの作品の燻し銀のような重厚な響きは、どこか禁欲的な印象すら与えます。バレンボイムが音楽監督を務めていた頃にパリ管弦楽団を指揮した録音で、壮麗な響きで濃密なロマンを湛えた色彩感溢れる演奏を聴かせています。ギリシャ神話に題材を得た交響詩《プシュケ》をカップリング。
フランク、ドビュッシー、ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタフランク、ドビュッシー、ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
内面的情熱と理性が美しく調和したフランク、スペイン的な色彩感に満ちたドビュッシー、ジャズの影響が見られるラヴェル。フランスのヴァイオリン・ソナタの傑作3曲を収めたアルバムです。新世代のヴァイオリン界の先端を行く俊英ミンツの完璧なテクニックと磨き抜かれた音色、そして旋律を歌わせる豊かな音楽性は、この演奏でも見事に発揮されています。ピアノのブロンフマンも息の合った共演ぶりで美しい仕上がりを見せています。
フランク&ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ラヴェル:フォーレの名による子守歌/ハバネラ/ツィガーヌフランク&ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ラヴェル:フォーレの名による子守歌/ハバネラ/ツィガーヌ
フランク&フォーレ:ヴァイオリン・ソナタフランク&フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ
特にフランクが凄い。天満のソロは深く呼吸するような壮大な構成であり、テンポは自在に変化し、人の心を鷲づかみにするような強い音はまさに圧巻。これは聴きものである。フォーレのソナタも逸品だが、小品はさらに良い出来。ピアニストも共感を持って弾ききる。
フランク:交響曲ニ短調/交響詩≪プシュケ≫フランク:交響曲ニ短調/交響詩≪プシュケ≫
バレンボイムがパリ管の音楽監督に就任した翌年というよりも、最初のシーズンに録音されたアルバムだ。まだバレンボイムのオーケストラになりきっていないが、豊かな響きと多彩な音色に満ちた演奏を聴かせている。
フランク:交響曲 二短調フランク:交響曲 二短調
1966年録音のクレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団演奏によるフランクの交響曲ニ短調をHQCD化。フランクが晩年に作曲した唯一の交響曲ニ短調を、クレンペラーは卓越した造形力で、重厚な響きの中に強い生命力を表出している。