制作・出演 : ダニエル・バレンボイム
制作・出演
アンナ・サムイル / ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ / ケルン大聖堂ヴォーカル・アンサンブル / シュターツカペレ・ベルリン / ダニエル・バレンボイム / ベートーヴェン / ペーター・ザイフェルト / ワルトラウト・マイヤー / ヴォルフガング・コッホ最高の音で楽しむために!
「恋に破れた多感な芸術家が自殺しようと阿片を飲むが、死にきれずに昏睡状態のなかで夢を見る」。女優スミッソンへの激しい情熱を背景にベルリオーズが作曲した《幻想交響曲》は、色彩的な管弦楽法や劇的な表現によるロマン派を代表する交響曲です。バレンボイムが指揮者としての名声を確立したパリ管弦楽団の音楽監督を務めていた頃の録音で、オーケストラの個性を存分に生かしたドラマティックな輝かしい演奏を繰り広げています。
厳格さのなかに宗教的かつ官能的な響きが内在した、静謐な思索と哲学的な沈潜をも感じさせるフランク唯一の交響曲。独自の語法である循環形式を用いたこの作品の燻し銀のような重厚な響きは、どこか禁欲的な印象すら与えます。バレンボイムが音楽監督を務めていた頃にパリ管弦楽団を指揮した録音で、壮麗な響きで濃密なロマンを湛えた色彩感溢れる演奏を聴かせています。ギリシャ神話に題材を得た交響詩《プシュケ》をカップリング。
ベルリンで行われたハイドン家の追悼祭で第3楽章が演奏されたことから標題が付された《悲しみ》。楽員たちの帰郷を望む気持ちを主君に訴えるために、機知に富んだアイディアで書かれた《告別》。女帝が訪問した際に演奏されたために標題が付された、祝典的な《マリア・テレジア》。ハイドンのシュトゥルム・ウント・ドラング期の交響曲3曲をカップリングした、バレンボイムとイギリス室内管弦楽団の清新な演奏によるディスクです。
循環形式の手法によって細部に至るまで有機的に関連付けられ、色彩感に溢れたオーケストラと壮麗なオルガンの響きが効果的に対置されたサン=サーンス円熟期の交響曲第3番。バレンボイムとシカゴ交響楽団が雄大なスケールで表現したアルバムです。オーケストラをシカゴで、オルガンをパリで収録しており、このシンクロ録音は初出当時大いに話題になりました。当時手兵であったパリ管弦楽団を指揮した3曲の管弦楽曲をカップリング。
ナポレオンのロシア侵攻と寒さや飢えによる敗退の史実を忠実に描写した、フランス国歌やロシア民謡を用いた祝祭的な《1812年》、イタリアで受けた感銘を音で綴った《イタリア奇想曲》、悲恋を描いたシェイクスピアの名作戯曲を巧みに音楽化した《ロメオとジュリエット》などを収録した、チャイコフスキー管弦楽曲集です。バレンボイムはシカゴ交響楽団の機能を最大限に発揮させ、スケール豊かでダイナミックな演奏を繰り広げています。
南国的な明るい雰囲気と作曲家特有のメランコリックな情緒が美しく融合した第1番。気品ある抒情的な旋律に満ちた、充実した作風を示す親しみやすい第2番。重厚で内省的な側面が色濃く表出された、老境の寂寥感を滲ませた第3番。ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタを収めた一枚です。無類のセンスとテクニックによって名器を楽々と操るズーカーマンと、バレンボイムの音楽的構造を見事に際立たせた知的なピアノによる演奏です。
最高の音で楽しむために!
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