制作・出演 : ティラノザウルス・レックス
スティーヴ・トゥックに替わり黄金期のメンバーであるミッキー・フィンが参加した70年発表作品。エレクトリック・ギターが導入され、後のT.レックス・サウンドへ繋がっていく変遷が辿れる一枚。
前作からわずか3ヵ月後、1968年10月に発表された2ndアルバム。前作の延長線にある作品で、アコースティック・ギターとパーカッションによる不思議な世界が堪能できる、味わい深い一枚だ。
68年に発表されたティラノザウルス・レックスのデビュー盤。弱冠20歳のトニー・ヴィスコンティのプロデュースで、英国古謡や中近東音楽やインド音楽などの語法をドラッグ・カルチャーの文脈で利用したエスノ風味のサイケデリックなフォーク・ロック。
実はこれはT・レックスの作品ではない。と、テイチク・レコードにいちゃもんをつけたいわけではなく、本作は正しくは「ティラノザウルス・レックス」というバンドの作品。68年に発表されたが、日本では殆ど評価されなかった。不思議な幻想の世界。
1969年5月にリリースされたサード・アルバム。前二作の中世叙事詩を思わせる世界もたしかにいいが、快いトランスを与えてくれる点ではT.レックスも含めたマーク・ボランの全作中最も魅力的なアルバムだ。魔法の音が泳いでいる。
T・レックスの前進ティラノザウルス・レックスの最終作となる4枚目。71年発表。アコースティック中心のアプローチの中に散りばめられた不条理な感情。不思議なメロディ使いと独自のヴィブラート・ヴォーカル。変身前夜の天才のひらめきは燦然と輝く。
当時の人気に肖って発表(71)されたティラノザウルス・レックス時代のベスト盤。まだ、洗練されたエレクトロニック・ポップをクリエイトするまでには至っていないサウンドは、エスニック風のアレンジのもと、エキセントリックな魅力がレアに迫ってくる。