制作・出演 : パブロ・カザルス
ごきげんクラシック〜しっとりアダージョごきげんクラシック〜しっとりアダージョ
アダージョを集めるにしても、もう少し独自性のあるタイトルを付ける気に、どうしてならないのか?! イライラしながら聴いていると、アダージョというだけあってしっとりとした曲が続き、苛立った心も落ちつきを取り戻してくる。せっかく内容はいいのになぁ。
J.S.バッハ:チェロ・ソナタJ.S.バッハ:チェロ・ソナタ
音楽の奥の深さを見事に体現した名演奏。沈潜した状態と、動的で活き活きしたところの対比が自然に極立って鮮かに描き出されている。音楽を完全に自分のものとし、深い洞察を経て表現の可能性の限界に挑むかのようないつものカザルスの姿である。
シューマン:チェロ協奏曲シューマン:チェロ協奏曲
没後15年を記念してのシリーズからの一枚。(1)はやはり聴きもので、今日においてもその魅力は色あせていない。晩年のカザルスほど、音楽芸術イコール精神のきびしい営みになる所産であることを身をもって認識させてくれた人もいなかった。録音状態も良い。