制作・出演 : ヒラリー・ハーン
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番/シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番≪劇唱の形式で≫パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番/シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番≪劇唱の形式で≫
ハーンの名技に勝るとも劣らない大植のサポートぶりに注目。日本を離れた空気のなせる技か、ハーンのオーラにインスパイアされた結果か、柵から解き放たれたような自由闊達な競演を繰り広げている。久々に理屈抜きの音楽を楽しむことができた満足感。★
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 第32・25・28・42番モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 第32・25・28・42番
ハーンは相変わらずしっかりと安定しており、隙がないけれども堅苦しくなく、音色の温かさ、純度の高さ、輝きも必要にして十分。こまやかな表情の変化も非常に巧み、かつさりげない。ピアノもきれいな音で楽しげにデュオを演奏している。現代の名演。
エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 作品61 ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばりエルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 作品61 ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばり
このエルガーの作品は協奏曲といいつつも、その実体はヴァイオリンとオケによる連綿としたエレジーのように響く。しかしだからといって、終始ウェットにやられてはたまらない。ハーンの優しさ・クールさとデイヴィスの温かなサポートの均衡がいい。
バーバー:ヴァイオリン協奏曲 エドガー・メイヤー:ヴァイオリン協奏曲バーバー:ヴァイオリン協奏曲 エドガー・メイヤー:ヴァイオリン協奏曲
バーバーの“隠れ名曲”と、ヨーヨー・マらとの『アパラチア・ワルツ』が話題となった作曲家/コントラバス奏者、エドガー・メイヤーが彼女のために作曲した新作を収録。一見地味な隠れ話題盤。