制作・出演 : ブルース・スプリングスティーン
闇に吠える街闇に吠える街
ブルース・スプリングスティーンの78年作。73年のデビュー時にはボブ・ディランのフォロワー的な扱いだった彼が、前作『明日なき暴走』(75年)でロック・スターとしての地位を固めた後に、3年のブランクをおいて発表された、初期ステージ・パフォーマンスを代表する作品だ。
ザ・リバーザ・リバー
『ザ・リバー』は1枚に収まらないから2枚組ではなく、たっぷり20曲突っ走るロックン・ロール集である。しかも内容はまさに彼の生きざまそのものだ。オートチェンジャーで切れ目なしに聴きたいものである。『ネブラスカ』はバックなしの自身のギターとハーモニカのみを使った異色の作品。ステージの激しさとは打って変わった内に秘めた情熱が伝わってくる。
グレイテスト・ヒッツグレイテスト・ヒッツ
自筆の曲解説が面白い。(5)はラモーンズのために書いたのに「プロデューサーに“自分用にとっとけ”と言われた」とか…。米国版「成り上がり」だもんね、考えてみれば。そう思うと安いシンセが鳴り響く(7)(10)にも納得が…。(15)以降4曲が新曲という余録あり。
ストリーツ・オブ・フィラデルフィアストリーツ・オブ・フィラデルフィア
社会派大作映画『フィラデルフィア』のために書き下ろしたタイトル・ソングと、92年9月にハリウッドで行なわれた「MTVアンプラグド」の時に収録された3曲を合わせたミニ・アルバム。ちなみに、サントラでブルース自身が歌ったのは初めてだそうだ。