制作・出演 : ブルーノ・ワルター
心ふるえるロマンティックな旋律を、あの世界の巨匠たちが奏でます 大ヒットコンピレーション「image」のクラシック編シリーズ“image classique”。 バッハ〜モーツァルト、ショパンといった作曲家編のみならず印象派、国民楽派といった企画ものまで クラシックラバーから楽器演奏者にも幅広く楽しんでいただける内容。豊富なカタログの中から世界に 名だたる巨匠の極めつけの名演奏を心ゆくまで堪能できる<イマージュ・クラシーク>に、いよいよ 心解き放たれるロマンティック・メロディー編が登場です。 ドミンゴ、バーンスタイン、ワルター、ヨーヨー・マ、バトル、ゴールウェイ、ゼルキン・・・ いずれも20世紀の音楽史に輝かしい足跡を残したレジェンドたちの名演を収録。 世代をこえて楽しめ、思わず手に取りたくなるジャケット写真とともに大切な方への贈り物にも最適な1枚です。 <収録内容> 1.ドビュッシー:月の光/ポール・クロスリー(ピアノ) 2.グノー:アヴェ・マリア /キャスリーン・バトル(ソプラノ)、サディン指揮オーケストラ、ナンシー・アレン(ハープ) 3.ヘンデル:ラールゴ「なつかしき木陰」(歌劇「クセルクセス」HWV40より) /ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)、フェルバー指揮ハイルブロン・ヴュルテンブルク室内管弦楽団 4.チャイコフスキー:メロディ/ ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン) 5.ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第10番ホ短調 作品72-2 /ヨーヨー・マ(チェロ)、イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)、小澤征爾指揮ボストン交響楽団 6.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)/ヨーヨー・マ(チェロ)、ボビー・マクファーリン(ヴォーカル) 7.ショパン:ノクターン第1番変ロ短調 作品9-1 / フィリップ・アントルモン(ピアノ) 8.ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇「愛の妙薬」より) /プラシド・ドミンゴ(テノール)、プリッチャード指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団 9.マスカーニ:アヴェ・マリア(カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲にもとづく) /キャスリーン・バトル(ソプラノ)、サディン指揮オーケストラ、ナンシー・アレン(ハープ) 10.チャイコフスキー:弦楽セレナード /レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック 11.リスト:ため息(ルニエ編)/ 吉野直子(ハープ) 12.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク ト長調 K.525 より第2楽章ロマンツェ:アンダンテ /ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団 13.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」作品13より第2楽章アンダンテ・カンタービレ / ルドルフ・ゼルキン(ピアノ) 14.マーラー:交響曲第5番ハ短調より第4楽章アダージェット / 水戸室内管弦楽団 吉野直子(ハープ)
最高の音で楽しむために!
ベートーヴェンのみならず、古今の交響曲、いやクラシック音楽すべてを代表するといっても過言ではない大名曲2曲を、ワルター/コロンビア交響楽団による定評ある名演奏でどうぞ。クラシックのスタンダードたるこれら2曲の、きわめつけのスタンダードな名演が1枚で楽しめます。「運命」に聴ける推進力、「田園」での牧歌的な雰囲気、いずれをとっても老巨匠ワルターが晩年に到達した深遠な世界感が生んだものといえましょう。
全交響曲中の王者として君臨する「第九」。ベートーヴェンの音楽の集大成とも言うべきこの作品には、数多くの名演奏アルバムがあります。しかし、このワルターの演奏ほど暖かく深い感動を与えてくれるものはありません。ベートーヴェンの作品中、最も美しい音楽と言われる第3楽章の叙情のひだの深さ、歓喜に至る深い感情の表出、このワルターの演奏は録音後40年を経た今日でも、その価値を失いません。まさしく不滅の名盤です。
ワルターが残したブラームスはいずれも絶品です。同曲の永遠のスタンダードとしての位置は今後もゆるがないでしょう。ブラームスが作曲に長い時間をかけたこの第1交響曲でも、ワルターの確かな構成力と、慈愛に満ちた表現が聴けます。カップリングの2曲の序曲もこれらの曲の代表的名演として後世に聴き継がれる名演奏です。
ワルター/コロンビア交響楽団によるブラームスの交響曲全集のなかでも、この第4交響曲における枯淡の境地、寂寥感あふれる表現は誰にもまねできないものでしょう。巨匠の到達した深遠な世界を、聴き手はこのCDから垣間見ることができるかもしれません。カップリングの「ハイドン変奏曲」も、老巨匠の巧みなスコアリーディングによる各変奏の性格描写が素晴らしいものとなっています。
ブルーノ・ワルターはマーラーの愛弟子であり、その解釈はまさしく作曲家直伝といえるものです。このアルバムは、この曲の永遠のスタンダードとしてこれまでも愛聴されてきたものです。このアルバムの後も、バーンスタインをはじめ多くの指揮者がマーラーのスペシャリストを名乗り、この曲を録音してきました。その中には斬新な解釈で人々をうならせたもの、豊穣な響きと歌で酔わせたものなど、さまざまなものがありますが、それにしてもこのワルターの「巨人」は、永遠に色あせないエヴァーグリーンな1枚となっていることは万人の認めるところでしょう。「巨人」はワルターにはじまり、ワルターに還る…誰もが一度は耳にすべき銘盤の筆頭です。
20世紀を代表する大指揮者ブルーノ・ワルターが、アメリカ時代の最晩年に録音した不滅のモーツァルト・アルバム。このアルバムで聴くワルターの演奏は、限りなく美しい魂の歌と言えます。彼のロマンティックな音楽性は、すこぶる人間的なモーツァルト表現に徹しており、“偉大なト短調交響曲”では憧憬に溢れた究極の美を湛えた音楽を聴かせ、“「ジュピター」交響曲”では堂々とした巨匠の至芸を聴かせてくれます。カップリングには、たおやかな調べが流れる「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を収録、ワルターの慈愛に満ちた表現が、これらの名曲に新しい表現を与えています。