制作・出演 : プロコル・ハルム
青い影+4青い影+4
英国の5人組バンドが67年に発表したデビュー盤にボーナス・トラック4曲を加えた。彼らといえば「青い影」。バッハの作品にインスパイアされたオルガンのイントロが印象的な曲だが、ほかの曲もクラシカルなフレーズが随所に聴かれる。フェイドアウトに時代を感じるが古さはない。
月の光+5月の光+5
「青い影」の大ヒット後、68年暮れに発売した2作目。オルガン入りのクラシカルな彼ら特有の演奏がたっぷり味わえる一枚で、ロビン・トロワーのギターも活躍、よりまとまりのある仕上がりだ。朗読入りの大作組曲(7)など、注目すべき作品も含まれている。
ホーム+8ホーム+8
前身バンド、パラマウンツのメンバーで録音された70年発表の4作目。全体的な統一感はないが、ブルース・ベースのヘヴィなサウンドとドラマティックな展開を巧みに融合した(8)をはじめ、1曲ずつのクオリティは高い。未発表テイク8曲を追加収録。
ウェルズ・オン・ファイアーウェルズ・オン・ファイアー
ブリティッシュ・ロック史に一時代を築いた大物バンドの、なんと12年ぶりのオリジナル・アルバム。ゲイリー・ブルッカーの声が全盛期そのままなのに驚かされる。マテリアル、サウンド・プロダクションにも随所にバンドらしさが感じられうれしい限り。傑作。★