制作・出演 : ベルリオーズ
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」
日フィル定期のライヴ。コバケンといえば、チェコ・フィルとの劇的な“幻想”の録音が記憶に新しいが、これまた熱気に溢れたベルリオーズ。作品の交響的な本質を見事に捉え、真に迫った表現を実現している。随所に聴かれる唸り声にも彼の気迫がうかがえる?!
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
58年44歳で急逝したスペインの指揮者アルヘンタの50年代の録音。(1)(2)ともに、なぜかスペイン風に聴こえる不思議な演奏だ。録音が古いせいもあるだろうが、やや荒っぽさを含んで聴こえる明るい音色と情熱的な濃さを感じるからかも。特に(2)はユニークだ。
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
バレンボイム2度目の録音。BPOのCBS録音の第1弾。前半では非常に柔らかく思い入れたたっぷりとした表情が時々顔を出すが、後半ではオケのもの凄いパワーが全開される。低音から重低音の迫力は特に凄いし、第5楽章のコーダの熱狂ぶりはかつて体験したことがない程だ。
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
(2)(3)が国内初発売。(1)は迫力はそれほどないが、こまかなフレージングや響きのバランスに注意を払ったマルケヴィッチならではのユニークな演奏で、この曲の最も個性的な演奏としてランクされるだろう。(2)(3)も鮮烈な演奏で、音質も瑞々しい。
ベルリオーズ:幻想交響曲,序曲「ローマの謝肉祭」ベルリオーズ:幻想交響曲,序曲「ローマの謝肉祭」
ホールにこだまする残響をそのままとらえたオケの響きに一瞬たじろぐ。演奏のリアリティからいえば最高だが、ディテールのクリアな録音演奏に慣れた耳には、ちょっと距離を感ずるはず。しかし響きは美しい。解釈も毒々しくなく、スッキリと端正だ。