制作・出演 : ベートーヴェン
ベートーヴェン "ハンマークラヴィーアソナタ"と初期の"グランドソナタ"第11番ベートーヴェン "ハンマークラヴィーアソナタ"と初期の"グランドソナタ"第11番
園田高弘が充実した活動を見せている。シリーズ第5弾は、ハンマークラヴィーアと11番。力の入った解説を書いているが、演奏の方に不必要な力みや、じゃまな思い入れはまったく感じさせない。ひたすら作品を読み解いていった結果として感動的な音楽となる。
ベートーヴェン:交響曲第2番・第6番「田園」?ワルター不滅の記念碑ベートーヴェン:交響曲第2番・第6番「田園」?ワルター不滅の記念碑
50年代末の録音なのにこのクリアさは何! 「ワルターもの」復刻版が人気を集める中これは演奏の完成度の高さとともに復刻の技術を評価していいのでは。ライナーの前半を占める若林駿介氏(録音ミキサー)の「芸談」的解説がとても興味深い。
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
オーマンディの演奏はことさら深刻でもないし思索的でもないけれど、だからといって底の浅い音楽ではない。音楽のあるべき響き方を求め続けた指揮者といえる。「英雄」の正当的な表現にそれがよく表われている。バーンスタインの「レオノーレ」も鮮烈。
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
オーマンディといえば、デザート専門みたいな扱いを受けているが、メイン・ディッシュだって凡百の指揮者の及ぶところではない。オケをあやつる腕は確かだし、決して悪どい味付けをしないところがミソ。スコアの改変には時代を感じるが、清朗な良さがある。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、第5番「皇帝」ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、第5番「皇帝」
右手の故障から一時ピアニストとしての活動を中断していたフライシャーだが、現在は左手のためのピアノ作品を協奏曲、室内楽、独奏曲全てにわたって網羅録音中。これは61年に収録されたもの。作品と演奏が不屈の精神を共有して、力強く生き続けている。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「
ゼルキンの(2)は3度目、他は2度目の録音。いわゆる3大ソナタに「テレーゼ」を加えたもの。ゼルキンの演奏は、ベートーヴェンに真摯に取り組んだもので、そこから描き出されるベートーヴェン像は、実に直截的な姿で逞しいものとなっている。