制作・出演 : ベートーヴェン
ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番
清水和音には、響きの美しさと、いい意味での奔放さをもつヴィルトゥオーゾ風のピアニストというイメージをもっていたが、このベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会第1回のライヴを聴き、さらにその感を強くした。全32曲の全集の完成が待ち遠しい。
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ディスクを通じての知名度はともかく、若手奏者、室内楽の聴衆からの尊敬を一身に集めているフィンランドのノラス(b1942)が、実に緻密かつ伸びやかな演奏を聴かせてくれる。リグットの熟慮されたピアニズムも見事で、これは嬉しいCD。幻想味も漂う。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
アシュケナージ2度目のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。ともかくアシュケナージの素晴らしい音色の美しさに舌を巻く。メータも自然な構成でスタンダードな決定盤全集といえよう。
ベートーヴェン 熱情・告別・幻想曲ベートーヴェン 熱情・告別・幻想曲
ベートーヴェンの中期を代表するピアノ・ソナタ2曲を収録。全体に控えめながら、技術に裏打ちされた的確な音楽作りがなされている。特に「熱情」では、ベートーヴェン的な暗いパトスを内に秘めて、決して過剰に走らない表現が特徴的。
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第8番ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第8番
素材がいいとどんな料理の仕方でもうまく食えるものだ。ベートヴェンの交響曲の弦楽五重奏版である。編曲はベートーヴェンと同時代の作曲家エバースの手によるもの。重厚な響きが削がれた分、線的なからみが繊細かつクリアに浮かぶ。これは必聴に値する。