制作・出演 : ボズ・スキャッグス
ボズ・スキャッグス&バンドボズ・スキャッグス&バンド
71年発表のCBSでのセカンド・アルバムで、ギタリストとしてのボズが堪能できる傑作。8人編成のバンドとのR&B、ブルース、ラテン・タッチな収録曲のなかでバリバリとギターを弾くボズは実に魅力的だ。
スロー・ダンサースロー・ダンサー
『シルク・ディグリーズ』直前の作品で、その後の彼の人気の割りには知られていない隠れた名盤。アダルト・コンテンポラリーと呼ぶにふさわしく、いぶし銀のようなヴォーカルと極上のバック・ミュージシャンたち。ろうそくの光とワインが似合いそう。
ダウン・トゥー・ゼン・レフトダウン・トゥー・ゼン・レフト
スティーヴ・ミラーのヴォーカルを経て、独立したボズが一般に知れるようになったのは前作『シルク・ディグリーズ』だった。そしてこの77年の作品もアダルト・ポップスのなかでもソウルっぽさが評判だった。
マイ・タイムマイ・タイム
初めて自らプロデュースしソウル・ミュージックへの憧憬を歌った72年の意欲作。自作のほかにアル・グリーンやアラン・トゥーサンの楽曲をカヴァーし、彼のR&Bへの志向が並々ならぬものであることを物語っている。
ボズ・スキャッグス・グレイテスト・ヒッツ・ライヴボズ・スキャッグス・グレイテスト・ヒッツ・ライヴ
1曲目のイントロが流れた瞬間からAORブームをリードした70年代後半が甦ってくる。ジャズのスタンダード集だった『バット・ビューティフル』(2003年)に続くアルバムは、ベスト盤的内容の2枚組ライヴ。これでスティーヴ・ミラー・バンド時代の作品があれば完璧だ。
バット・ビューティフルバット・ビューティフル
ジャンル
ミスターAORが取り組んだジャジィなスタンダード・アルバム。往時から洗練されたジャズ・フィーリングが窺えたが、彼の場合はそれより先にブルースの古典に挑戦すべきという気がしないでもない。自身のレーベル、グレイ・キャットからの第1弾。