制作・出演 : ボブ・ディラン
ボブ・ディラン グレーテスト・ヒット 第3集ボブ・ディラン グレーテスト・ヒット 第3集
23年ぶりとなる“グレーテスト・ヒット”シリーズの第3集。73〜90年のアルバムからディラン自身が選曲した13曲に新曲(7)が追加されている。またジャケット・デザインまで関与したという、いかにもディランらしいこだわりがファンにはうれしい。
武道館武道館
78年、ディランが初めて来日した時の、武道館でのコンサートを収録・構成したライヴ盤。この時の日本公演は、'66年のあのオートバイ事故以来の、12年ぶりのワールド・ツアーに先立つものでもあり、その意味でもこのアルバムは貴重な記録だと言える。8人編成のバンドと3人の女性コーラスを従えて、過去16年間の代表曲を大胆なアレンジでプレイするディランはとても力強い。このライヴ盤を聴いて、「京都の龍安寺の石庭で今もなお鳴り続けている」というディランの「心臓の鼓動」を聴きとれる人は少ないだろうが、このライヴ盤を楽しむことは誰にでも出来る。ディランの他のアルバムと同じように、さまざまなやり方で、自由にーー。
30〜アニヴァーサリー・コンサート・セレブレイション〜30〜アニヴァーサリー・コンサート・セレブレイション〜
ディランがデビューしてから、早くも30周年を迎える。それを祝って昨年、マディソン・スクエア・ガーデンで大規模なコンサートが行なわれ、数々の有名ゲストが出演した。これはその時のライヴで、かつて神童と呼ばれた男の集大成ともいえる壮大な作品群。
セルフ・ポートレイトセルフ・ポートレイト
60年代の熱狂的なディラン・ブームがやっと落ち着いた時期(70年)に発売された異色作。長々と続く女性コーラスのリフレインではじまる。カントリー曲を歌う時、ボブにしては珍しくしわがれた声ではなく、透明感あるきれいな声が聴けるのが印象的だ。