制作・出演 : マリー=クレール・アラン
結婚式の定番曲を多数収録、BGMとしても贈り物としても最適なアルバム。同時に、『負け犬の遠吠え』の筆者・酒井順子のエッセイもブックレットに掲載、結婚についてあらためて考えることができる、意味深な一枚。
3度目のバッハ全集からの分売。当盤に収められた作品は、現存する歴史的オルガンではペダルや手鍵盤の不足などで楽譜通りに演奏できないため、全14枚中、唯一現代楽器を使用しているが、他盤と比べてもまったく遜色なく、壮麗な響きでバッハの真髄に厳しく迫る。
バッハのオルガン作品全曲を3度も吹き込むという偉業を成し遂げたアラン。歴史的オルガンを使用したデジタル録音による全集からの分売である。第10巻はアルクマールの名器で青年期の「前奏曲とフーガ」とコラールを弾いたリサイタルのような選曲が愉しい。
アラン3度目の全集録音は“歴史的な楽器を用いる”という明晰なコンセプトのもとに完成された。テーマごとに14巻に分けられた録音はそれだけでも機械的なBWV番号順に勝り、生きの良い演奏にも驚かされる。エラートとしても一頭地抜けた音質に結実した。
マリー=クレール・アランの3度目のバッハ・オルガン全集からの1枚。このアルバムにはバッハの晩年の作品が収められている。オランダのマルティン教会の(J.アーレントによって修復された)シュニットガー・オルガンの素朴な響きが心にしみる。
アラン3度目のバッハ全集では、すべての曲が歴史的なオルガンで演奏されている。この第5巻で使われているジルバーマン・オルガンもすばらしい音色だ。バッハの青年時代の輝かしさと、コラールに聴かれる深々とした響きに時間を忘れて聴き入ってしまう。
アラン3度目の全集からの分売。アランらしく、レジストレイションを駆使し、フライベルクのジルバーマン・オルガンから多彩な響きを引き出している(たとえばBWV767などナイマンのサックスを想い出すほど)。音楽とは無関係だがブックレットの印刷が薄いのは減点。