制作・出演 : ヨーヨー・マ
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アラン・マリオン / ギャビー・カザドシュ / サン=サーンス / サー・コリン・デイヴィス / バイエルン放送交響楽団 / フィリップ・アントルモン / フランス国立管弦楽団 / ヨーヨー・マ / ロリン・マゼール今や世界最高のチェリストとして押しも押されぬ存在となったヨーヨー・マの記念すべきデビュー・アルバムからサン=サーンスのチェロ協奏曲とデビュー前にアントルモンたちとのアンサンブルを録音した「動物の謝肉祭」とシューマンの名協奏曲をカップリングしました。1981年の発売当時には、その音楽性と驚異的なテクニックに「カザルス以来の天才チェリスト現る」と世界中で絶賛されましたが、デビュー当時のみずみずしく伸びやかな演奏がここには記録されています。
90年代はブラームスの室内楽に意欲的に取り組んでいたヨーヨー・マとアックスでしたが、その成果を踏まえて6年ぶりにチェロ・ソナタの再録音を行ないました。持ち前の勢いと流れの良さ、旋律の表情の豊かさに加え、確信に満ちた弱音の雄弁さが光ります。ヴァイオリン・ソナタ第3番は1オクターヴ下げての演奏で、晩年のブラームスの穏やかな心境が、「人間の声に最も近い」チェロの音に絶妙に映えます。より深く、より大きく。満を持して取り組んだ待望の再録音です。
ヨーヨー・マ2度目の「ドヴォ・コン」(前作はマゼール指揮ベルリン・フィルとの1986年録音)で、マズア率いるニューヨーク・フィルとの95年録音盤です。1995年はちょうど、ロンドンでこの曲が初演されてからちょうど100年目にあたる年で、そういう意味でも記念碑的なアルバムとなりました。マゼール盤での若々しいチェロも捨てがたいですが、やはりここでの成熟したソロの輝かしい音色には思わず聞き惚れてしまうことでしょう。カップリングには、1993年12月16日プラハで行われたドヴォルザークの「新世界交響曲」初演100周年記念公演をライヴ録音したアルバムからです。小澤征爾指揮ボストン交響楽団、パールマンとの共演という豪華な組み合わせです。そして最後は81年に録音した小品集から、クライスラー編曲の「わが母の教え給いし歌」。ドヴォルザークの哀感あふれる旋律美が味わえます。
チェリストにとって最大の難曲といわれるハンガリーが生んだ偉大なる作曲家コダーイの無伴奏をヨーヨー・マが初めて録音し話題となった99年作品です。コダーイのこの曲を演奏することはヨーヨー・マにとって30年あまりの夢だったといいます。満を持してたっぷりと奏でるコダーイ、そして深い悲しみをたたえた旋律が忘れられないワイルドの作品はコンサートで披露され録音の要望が高かったもの。いずれも20世紀に書かれ、後の世にチェロの重要なレパートリーとして弾き継がれていくであろう作品を収録しています。
「ショスタコの5番」といえば、後にも先にもこれしかないといっていいほどの決定的名演がこの79年、東京文化会館での来日公演時のライヴ・レコーディング盤です。バーンスタインとしては59年の同じニューヨーク・フィルとのスタジオ録音もあり、そちらも熱演として世評の高いものですが、ここでの充実度は群を抜いています。カップリングのチェロ協奏曲は、若き日のヨーヨー・マと巨匠オーマンディによる勢いを感じさせる充実した名演奏です。
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ザ・ボストン・ポップス・オーケストラ / ジョン・ウィリアムズ / スカイウォーカー・シンフォニー・オーケストラ / タングルウッド祝祭合唱団 / トゥーツ・シールマンス / ピッツバーグ交響楽団 / ヨーヨー・マ / ロンドン交響楽団映画音楽の世界に燦然と輝く巨匠、ジョン・ウィリアムズ。そんな彼が長いキャリアの中で手がけてきた様々な映画音楽の聴き所ばかりを集めた究極のベスト・アルバム。ジョン・ウィリアムズの代名詞的作品である「スター・ウォーズ」を始めとする、ジョン・ウィリアムズのすべてが分かる2枚組です。
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アントニオ・メネセス / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マーク・ゼルツァー / モーツァルト / ヨーヨー・マブラームスは、ムター18歳の時の録音。ゆったりと落ち着いたテンポに乗せて、ムターは伸び伸びと、その持てる力を十分に出している。若き俊才が集った、溌剌(はつらつ)としたベートーヴェンも秀逸。
ジャンルを超えて活躍しているヨーヨー・マが、ジャズに挑戦したアルバム。スタイリッシュなジャズの響きに乗せて、彼のテクニックが冴えわたっている。フランスのジャズ・ピアニスト兼作・編曲家のボリングら共演者も、見事な演奏を聴かせている。
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。完璧な技術・円熟味を兼ね備えたヨーヨー・マ。
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ケイハン・カルホール / コージロー・ウメザキ / ザ・シルクロード・アンサンブル / シカゴ交響楽団 / ミゲル・ハース=ベドヤ / ミゲル・ハース=ベドーヤ / ヤン・ウェイ / ヨーヨー・マヨーヨーのリードでシルクロードを主題に展開するMOR企画も第3作、マンネリの危機を越えて揺るぎないスタイルを確立させた。“世界の全住民が含まれている”シカゴにおいて、同市の芸術活動の全アスペクトを巻き込んだ彼らの活動が凝縮された一枚。
『のだめカンタービレ』“ラ・フォル・ジュルネ”など、さまざまな効果によってまたもクラシック・ブームが到来中の2007年春、すかさず登場した新旧取り混ぜお買い得の全6枚組100曲ベスト。“クロスオーヴァー”がまるまる1枚を作っているのがソニー流。
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キャサリン・ストット / ジェフリー・カーン / ジョン・ウィリアムズ / パキート・デリヴェラ / フィラデルフィア管弦楽団 / ホメロ・ルバンボ / ユージン・オーマンディ / ヨーヨー・マヨーヨー・マが78年から2006年までに録音したものの中から、自身で15曲を選んだベスト盤。新録3曲と未発表音源2曲も含まれている。ここに聴くマのチェロは、優しく語るように我々の心身を慰撫してくれる。じっくり安らかに聴くのに良い一枚。
ヨーヨー・マの20代後半から30歳にかけての録音を収録。彼の正確な音程、完璧なテクニックは、驚きをもって迎えられた。はつらつとして屈託のない、スケールの大きな演奏が清々しい。
当代随一の名手が集ってモーツァルトの室内楽を演奏した珠玉のCD。ヨーヨー・マの演奏する喜びがメンバーに浸透し、すべての曲に溌剌とした愉悦があふれている。クレーメル、カシュカシアンとのディヴェルティメントなど古今無双の名演として高く評価したい。
クラシックと他ジャンルの間を自由に行き来するヨーヨー・マが、映画音楽の巨匠、モリコーネの代表的な作品を演奏したアルバム。作曲者が指揮するオーケストラをバックに、悠々と歌っている。
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コミッシェ・オーパー / ザビーネ・マイヤー / シャルル・デュトワ / シャンタル・ジュイエ / フィルハーモニア管弦楽団 / ベルトルト・ゴルトシュミット / モントリオール交響楽団 / ヤコフ・クライツベルク / ヨーヨー・マ2004年までのおよそ10年間の音源をメインに集めたベスト盤。安定感など言わずもがな。これだけ幅広いジャンルを手掛け、それらがみなヨーヨー・マ節になっている芸の確かさ。彼らしい甘く心地よい歌心に、また一層自由さが加わっているようだ。多彩な共演者たちにもぜひ注目を。