制作・出演 : ラヴェル
ラヴェル:夜のガスパールラヴェル:夜のガスパール
「ピアノの女王」ラローチャが初来日を果たした2年後の録音。音質には古さが感じられるが、彼女の持ち前のシャープなリズム感が(1)や(3)の「スカルボ」で強烈な印象を刻みつけ、また全体に、デリケートで味わい深い表現に彩られた、美しい作りである。
ラヴェル:ピアノ独奏曲全集ラヴェル:ピアノ独奏曲全集
几帳面さと攻撃的ともいえる情熱。ラヴェルという作曲家の作品の中核をなす二面性を弾き分けた演奏。「パヴァーヌ」などはもう少し熱くても良かったかもしれない。実に緻密な音楽を作る人で、その巧みさに舌を巻くが、同時に彼の奔放さも魅力がある。
シェエザラード:フランス歌曲集シェエザラード:フランス歌曲集
ラヴェル、デュパルク、ドビュッシーと近代フランス歌曲の3大作曲家の作品を並べているが、アメリングの巧さはさすがだ。ワールトと、初顔合せによるサンフランシスコso.による伴奏も美しい。