音楽むすび | 制作・出演 : レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ

交響曲第5番は、同時進行していたオペラ『天路歴程』からテーマを引用して、同じく平和への思いを込めた作品となっている。バス・テューバ協奏曲は82歳のときの晩年の作品で、フレッチャーの見事なソロが聴ける。

第6番は第二次世界大戦末期から構想され、1947年に完成された、戦争の不安や原爆への恐れなどが反映されたといわれる作品。第9番は1958年に初演された最後の交響曲で、プレヴィンのコントロールのもと、緊張感あふれる演奏が楽しめる。

南極交響曲は、映画『南極のスコット』の映画音楽から改編されたもので、語り手や声楽各種打楽器を取り入れた大作だ。交響曲第8番は、全9曲中もっともシンプルで軽快な佳作。いずれもプレヴィンの上手さが光っている。