制作・出演 : ロジャー・ケラウェイ
ズート・シムズとアル・コーンのダブル・テナーでおくる1965年のレコーディング。「ハーフノート・ライヴ」としては、フィル・ウッズやポール・モチアンの参加した1959年作が有名だが、それとは別物。
SJ誌選定幻の名盤シリーズ。この時点でケラウェイは25歳、初リーダー作でもある。オリジナル曲が中心の作品だが、内容はバラエティに富むものになっている。比較的リズミックな曲が多く、たとえば「シンデレラ」「ダブル・フォールト」「セイム・オールド、セイム・オールド」も良いが、ミディアム・テンポの「アンド・エルスホエア」なども楽しめる。
このアルバムはペッパーの最晩年、死の2週間前におけるフェスティヴァルのライヴ・レコーディングである。体調が良いはずはないのだがプレイはきわめて快調。特に17分に及ぶ「マンボ・コヤマ」はダイナミックなペッパー節が素晴らしい。感動的ともいえる傑作だ。★
TVパーソナリティとしても活躍する韓国の大物歌手、キム・サン・ヒーがスタンダードを歌い綴った95年の傑作アルバム。訪韓した重鎮ジャズメンをバックに、歌姫らしい名唱を披露する。
名作詞家“ジーン・リース”が、ピアニスト“ケラウェイ”伴奏を得て、初めてヴォーカルに挑戦した貴重な1枚。ケラウェイの曲が大半だが、ビル・エヴァンスの名作を取り上げているのも嬉しい。
ジャズ・ピアニストの重鎮ロジャーのアコースティック・ピアノトリオ新作。「亜麻色の髪の少女」など、クラシックの有名曲や、ジャズの名曲「クレオパトラの夢」を収録した内容充実の1枚だ。
作曲・編曲・プロデューサーとしても活躍している彼が、本業であるピアニストとして実力を発揮したソロ・アルバム。B・エバンスの楽曲に挑戦するなど、旺盛な好奇心を窺わせる面白い選曲だ。
クラーク・テリー〜ボブ・ブルックマイヤー・バンドのメンバーだった時代にマイナー・レーベルのReginaに録音したケラウェイの初リーダー作。オリジナル中心、ソウル・ジャズふうな演奏も。ソロ・ピアノによるシドニー・ベシェの(8)が圧巻。稀少盤。