制作・出演 : ワディム・レーピン
ラヴェル、メトネル:ヴァイオリン・ソナタ集ラヴェル、メトネル:ヴァイオリン・ソナタ集
(2)は40分を超す大作で、おそらく国内盤初。ドイツ・ロマン派とロシアの民俗的要素を混ぜたような親しみやすい作品だ。レーピンはどんな難所でもサラサラとこなす技術と豪快さを併せ持つのが、大きな魅力。弱音での表現にさらに磨きがかかれば文句なし。
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番,第2番プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番,第2番
ロシア出身の2人の俊英による初共演。充実した響きを持つ2人が多少の荒れをもろともせず、グイグイと激しく弾き込む大熱演を見せる。その強烈なぶつかり合いこそ、この演奏にみなぎる緊迫感の根源。特に速いパッセージのたたみ掛けるような表現が見事。