音楽むすび | 制作・出演 : 中村由利子

2007年9月23日、東京国際フォーラムで開催されたデビュー20周年コンサートを収録。弦やオーボエを含むアコースティックな9人編成で感傷的なメロディの「哀しみのラプソディー」、開放感に満ちた「Blue on Green」、映像的イメージの広がる「The Place to Return」など新旧の自作曲を演奏。全編を通して透明感のあるピアノの響きが際立つ。

87年にデビューし、以来ニューエイジ・ミュージック系のピアニストとして活動して中村由利子の初のソロ・ピアノ・ベスト。他レコード会社からリリースされていた代表曲は新録音にて収録。

TVドラマ、『妊娠ですよ2』の音楽やFMプログラム、『JET STREAM』のOP、EDテーマを手がける女流ピアニストのセルフ・プロデュースによるソロ作。カクテルラウンジで流れていそうな至って耳ざわりのよいピアノ・インスト集なのでした。

CBSマスター・ワークスからスタートした新レーベル“FM”の1枚。ソロ・ピアノを基本に、ストリングスやチェレスタ、ホーン等を控えめに使用して非常に柔らかく暖かく、そしてチョッピリ寂しげなサウンドを展開。BGMの好盤と言えよう。

中村由利子の1stアルバム。彼女は絵を描くようにメロディを奏でるピアニストのひとり。たとえばマイケル・ジョーンズのように。でも、彼女のそれはもっとデリケートだ。まるで自然音のような旋律。それは言語脳で音を聴く日本人のための音楽だ。