制作・出演 : 佐渡裕
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
シエナ・ウィンドo.創立20周年記念企画の第2弾。佐渡裕、シエナ・ウィンドによる興奮のブラス・サウンドが繰り広げられる。大砲とブラスが炸裂する「1812年」をはじめ、チャイコフスキーの人気作品を収録。
総勢200名、日本を代表する吹奏楽団と合唱団が一体となった、吹奏楽ファン、合唱ファンが無条件で楽しめるアルバム。本格的なクラシックから卒業ソングの定番曲まで、佐渡裕が大いに盛り上げてくれる。
クラシックにオバマの名演説を単にかぶせた内容だが、そもそも米国では偉大な政治家のスピーチ自体が交響曲のようなものなのだ。選曲も、勇ましげで扇動的というより、高潔でドラマティック。しかし、これが日本の政治家だったら世にも奇妙な珍盤の誕生だぁ!
佐渡のジャケット写真を見たり、帯の宣伝文句を読むと汗の飛び散るような演奏を連想してしまうが、実際はいかにも巨匠風な内容だ。ドイツ・ロマン派を継承したような、ほどよいテンポの揺れもあちこちで見られる。オーケストラもよく棒にこたえている。
吹奏楽界のカリスマ、アルフレッド・リードが残した大作「アルメニアン・ダンス」を、佐渡裕&シエナWOがライヴ録音。吹奏楽らしい豪快さと民族色豊かな旋律などの親しみやすさがミックスされた名曲。佐渡の作品に対する共感と熱気が伝わってくる。
偉大なジャズ・ピアニスト山下と“コンテンポラリー”との邂逅が産み落とした、実にチャーミングなライヴの記録。挾間美帆によるオーケストラ書法はまさに“現代”の得難い結実といえる。さまざまな美質の断片が連なり、独自の興奮を産み出す「Explorer」がやはり圧巻。★
ゆっくり走るBGMには、テンポが速めのクラシックが向いているのだとか。確かに、ビート感と身体の動きのズレが気にならなかったり、さわやかな気分になれることなど、納得できるような。「剣の舞」とかは思わず全力疾走しちゃいそう。実用の際には、音量と交通量にくれぐれもご注意を。
ベルリン・ドイツ響とは2枚目のアルバム。ゆったりとしたテンポ、メリハリとダイナミズム、そしてぬめらないロマンティシズムと、非常に引き締まってバランスがとれた演奏だ。音色の移ろいも繊細で、オーケストラの上手さも光っている。これはいい演奏だ。★