制作・出演 : 国本武春
加藤清正伝加藤清正伝
浪曲のイメージを一変させた国本武春が、戦国の世で信義の武将だった加藤清正のエピソードに挑んでいる。三味線による弾き語りというブルース・ロック的なバラードといった雰囲気の演奏で、仇と狙う「横手五郎」、家康と秀頼の「二条城会見」を歌い語っている。
たっぷり ベストたっぷり ベスト
本籍は浪曲師、現住所はマルチ三味線アーティストの国本武春の3枚組ベスト盤。ロック、ブルース、ブルーグラス、もちろん浪曲までパワフルなパフォーマンスを満喫できる。ディスク1の「Hobo」なんて和製ホーボー・ソングの極致だ。抜群のスピード感で最後まで突っ走る。
国本武春 古典浪曲傑作撰 忠臣蔵〜大石山鹿護送 紺屋高尾国本武春 古典浪曲傑作撰 忠臣蔵〜大石山鹿護送 紺屋高尾
「大石山鹿護送」は桃中軒雲右衛門の十八番ネタに初代天中軒雲月が娯楽味を加えて大ヒットさせた演目。国本武春は雲月の華やかさを受け継ぎ、いいテンポでうなる。「紺屋高尾」は落語や芝居でお馴染みのネタ。キレのよい台詞廻しで江戸の空気が伝わる。
国本武春 古典浪曲傑作撰 忠臣蔵〜村上喜剣 英国密航国本武春 古典浪曲傑作撰 忠臣蔵〜村上喜剣 英国密航
現役浪曲師、国本武春が2007年に行なった、切れの良い演目二題を収録したもの。ひとつは日本人のDNAに組み込まれていると言える「忠臣蔵」の中の物悲しい道中付け、もうひとつは長州藩士によるユーモラスな渡航記で、後者は初心者の入門編にも打って付け。