制作・出演 : 夏川りみ
12枚目のシングル。「フルサト」はTBS系ドラマ『浅草ふくまる旅館』主題歌で、槇原敬之が手がけたミディアム・チューンのポップス。「じゃあね,またね。」は語るように歌うシンプルなバラード。「千里を越え」は二胡の音が印象的な哀愁歌謡。3曲とも郷愁感が漲っていて、地方出身者に贈りたい逸品。
11枚目のシングル。(1)は、9作目のシングルのセルフ・カヴァー。作詞・作曲を手がけたコブクロの小渕健太郎がプロデュースし、シンプルな演奏により陽性の歌声がいっそう心に響く。(2)は、CBC開局55周年記念曲で、未来の子供たちに向けての希望に満ちている。
夏川りみのアルバムは10組の極上のデュエット・コラボ。BEGINや古謝美佐子といった十八番のデュエットはもちろんのこと、今回の新発見はゴスペラーズの黒沢薫とのコラボ。R&Bテイストの夏川のヴォーカルは一聴の価値がある。Kiroroとは同窓会風で微笑ましい。★
夏川りみの4枚目。村上てつや、宮沢和史、谷村新司といった多彩な作家陣が楽曲提供。BEGINの上地等の手になる(1)がいい。今更ながら、歌うまいなあ。吉川忠英をはじめとするスタジオマンのバッキングも秀逸。ちなみに(1)のドラムはカーネーションの矢部浩志。
2005“愛・地球博”NHKテーマ・ソングに起用されたこの曲は、大陸的なスケールをたたえた温かくて大らかなナンバー。豊かな声量と正確な音程、そして、やわらかい包容力を持ったヴォーカルによって彼女は、難易度の高いこの曲を完璧に歌いこなしている。
夏川りみの7曲入りミニ・アルバムは“子守歌”をテーマにしたもの。日本のものに加え、中国、韓国、モンゴルの子守歌を収録。沖縄の子守歌としては、オリジナル2曲が収められている。彼女のシンガーとしての充実ぶりが、潤いに満ちた声に感じられる。
2002年3月リリースのミニ・アルバム『南風』に収録されている楽曲が、ファンの要望に応えてシングル化決定。コンサートでは、この曲を聴きにやってくる妊婦や子ども連れの女性が増えているとか!
テレビ朝日系木曜ミステリー『京都地検の女』の主題歌でもある「鳥よ」は、ストリングス・サウンドを背景に三線とギターの音色が鳴り、のどかな風景を想像させるラブ・ソングとなっている。「ナツノキオク」ではヴォーカルで微妙に沖縄色を出している。
石垣島出身の夏川のアルバムは、彼女が空に描いた11枚の風景画のような歌を収録。切ない歌もリズムにのった朗らかな歌も、その向こうに伸びやかで空気感にあふれた自然の息吹きが感じられる。「涙そうそう」のライヴ・ヴァージョンでは森山良子、BEIGINと共演。★
「涙そうそう」でブレイク後初のマキシ・シングル。ほのかに沖縄を感じさせる歌謡曲風のメロディが彼女の歌の魅力にフィットしている。本領を発揮する、三線の弾き語りによる八重山民謡「鷲ぬ鳥節」に、ふくよかな歌声を培った芳醇な音楽的土壌が、強く滲む。
森山がパーソナリティを務めるTBSラジオ“森山良子ハートオブポップス”で98年に森山とBEGINで初演された「涙そうそう」を、今回は同番組で森山とBEGIN、夏川りみにより公開録音した音源を収録。「さとうきび畑」では矢野顕子(p)と共演。ともにライヴ。
島唄を思わせる伸びのある声が印象的な女性シンガーのミニ・アルバム。実際、沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」や、スタンダード・ナンバーの「花」など、収録曲はすべて沖縄絡みのものばかり。シンプルかつアコースティックなサウンドも爽やかで心地よい。