音楽むすび | 制作・出演 : 大沢誉志幸

3年ぶりに活動を再開した大沢自身のセレクトによるベスト盤。沢田研二、佐野元春、エイドリアン・ブリューなど豪華なゲストがこっそり参加しているのも見逃せない。ナイーヴなハスキー・ヴォイスの持ち主は、今も鮮やかで艶っぽく、多彩な音の住人のままだ。

大沢誉志幸がベスト選曲で贈るライヴ盤。大ヒットの(3)以下、山本秀夫や美久月千晴など手練をそろえたバンドとともにイイ曲をじっくり聴かせる。そんななか、往年の元気のよさを偲ばせるアップ・テンポの(2)が懐かしい。この手の曲をもっと聴かせてほしい気も……。

『ラヴ・ヒーリング』から続く“ラヴ”3部作の完結編。子供心に愛しく聴いた「そして僕は途方に暮れる」の印象しかない筆者(申し訳ない)は、色艶と少年の純朴さを持ち合わせた存在感のデカさにひれ伏すのみ。(7)ではGREAT3を思い出してしまった。

井出泰彰のプロデュース・ワークでその才能の高さを改めて見せつけた大沢誉志幸の、97年のアルバム。もともとブラック・ミュージックに造詣の深い人だが、最近はもっと大きなヴィジョンで、「情熱的」をキーワードに音楽制作をしているように感じる。★