制作・出演 : 宮本文昭
オマージュ・オ・ブルーオマージュ・オ・ブルー
ブルーは宮本文昭のポップス系の時のテーマ・カラーのようで、時々アルバム・タイトルに使われる。彼に言わせるとブルーはヨーロッパの色なんだとか。朝の連ドラ『あすか』のイメージよりもずっとシックで大人の雰囲気。でもほんのり明るいのが彼の魅力。
ジャポネスクジャポネスク
和楽器との共演というと、やたらマニアックになるか、あるいは聴くにたえないコッパズカシイものになるかが相場だが、さすが宮本サン、一筋縄ではいかない御仁、実にうまく調和させている。作曲陣の腕前も見事で、リリカルな音楽はこの上なくポップ。★
オーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディションオーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディション
オーボエの音色の複雑な豊潤さを改めて知らしめる盤。宮本のヴィルトゥオーゾぶりが堪能できる。『イタリア・エディション』と対を成す企画なので2枚を聴き比べるとより楽器と奏者の魅力を理解できる。この仏盤、全曲染み入る響きを貫き、選曲も妙。
ジャジー・ウインドジャジー・ウインド
有名なクラシックの旋律を前田憲男がジャズ風に編曲。ジャズ・オーボエという新しい領域に挑んだ宮本文昭の限りなく甘く、時に切ない音色と、前田の小気味良いピアノとが不思議とうまく融合して、BGMにも最適。
蒼の薫り蒼の薫り
重心を低くしたフュージョン感覚のサウンドと宮本文昭のオーボエとは、海の底を回遊している気分にする。水中をゆらぐように光が射し込み、海草が揺れていく光景を思わせたりもする。ハーモニカやホーンを効果的に使った(5)は、水辺での夢物語かも。