制作・出演 : 小田和正
96年に続く、小田和正のベスト・アルバム。オフコース時代の代表曲「さよなら」をはじめ、2001年のJRAのテーマ・ソング「風の街」など、新旧問わず名曲が満載されている。
爆発的ヒットになった(6)を含む、彼がこの8年間に、自らの音楽制作の拠点であるLittle Tokyoレーベルからリリースしたシングルすべてを収録したベスト・アルバム。(1)以外は、(2)からリリース順に並べられているので、足取りもたどりやすい。
自らが監督を務める2作目の映画作品『緑の街』の同名の主題歌とNISSANエルグランドのCFソングを収録したマキシ・シングル。すでに50代に入ったというのに、みずみずしいメロディと歌声は変わらず。普遍的なポップス、王道の小田ワールド。
オフコース時代をも含めたベスト・アルバムといってしまえばそれまでだが、新録音でアレンジも曲によってはかなり変化し、さらには歌詞までも変えた楽曲があって、時の流れを背負った作品の今の姿をしみじみと感じる、感慨深いアルバムだ。
小田和正のソロ第1弾。ウェスト・コーストで活躍中のエンジニア、ビル・シュニープロデュースの下、ジェフ・ポーカロ(ds)ら名うてのミュージシャン参加によるロス録音。心のひだまで味わい深さが浸み込む。
映画「いつかどこかで」の監督、アニメ「走れメロス」の音楽を担当、この年は厚生省のキャンペーン・ソングを手掛けた小田和正。前作から1年9ヵ月ぶりの本作では、故郷と人生を改めて問い直す。音作りは一聴ポップではあるが、随所にキャリアを感じさせている。
結局、あれじゃトレンディ・ドラマだよ…なんて言われてますけど、初監督であれだけ撮れれば上出来でしょ。待望の新譜は、映画用に書き下ろされた曲ばかり。もちろん相変わらずの小田節…、この唸りがいいんすよね〜。映画を観ているともっと楽しめます。