制作・出演 : 山崎ハコ
未・発・表未・発・表
デビュー35周年目前に放つ本作は、アコースティック・サウンド中心。松田優作のカヴァー「横浜ホンキートンク・ブルース」はしわがれ風な声の中にやるせなさだけでなく、望みを捨て切れない主人公の気持ちまでも伝わるよう。高音ロング・トーンが圧巻な「気分を変えて」など、個性的なヴォーカルが鮮明に心に響く。「横浜ホンキートンク・ブルース」「気分を変えて」「飛びます」でCharが参加。★
飛・び・ま・す飛・び・ま・す
日本最古のインディ・レーベル、エレックとURCの名盤の数々を高音質で復刻するシリーズ。本作は山崎ハコの1975年発表のデビュー・アルバムで、18才の彼女の人間臭く寒い心情に根ざした鋭い視線で切り取った世界を歌っている。
てっせん子守唄てっせん子守唄
山崎ハコは70年代の半ばの時代の空気をもっとも端的に表わしていたシンガーだろう。ところが、今日もなお歌い続ける彼女を聴けば、かつて時代の最先端だったその感性が、じつは日本人の一番根源的な感覚や感情だったということが納得できる。そんな一枚だ。
飛・び・ま・す飛・び・ま・す
1975年発表のデビュー・アルバム。18才のハコの歌声によって、失っていることさえ気づかなかった故郷・田舎といった言葉に象徴されるものを再発見させられる。けっして美化されることのない人間臭い、寒い心情に根ざした鋭い視線を投げる歌が聴ける。